虫の英語名から想像する海外
世界にはいろんな虫がいます。実際に観察してみると虫は本当に不思議な生き物です。ミクロの中に広がる壮大な生物の神秘には想像が追いつきません。
私は、虫の英語名をよく調べてみたりします。言語を比べてみるとその土地の考え方が見えてくることがありますが、昆虫でも同じことが起こります。
そしてそれは、自身の視野を広げる手助けをしてくれることでしょう。本記事では、昆虫名の中でこれはと思ったものをご紹介しながら、他国の文化を想像してみます。
カブトムシ(beetle)
カブトムシは一般的には、beetle(ビートル)と英語で呼ばれているとされています。beetleは甲虫を意味するそうで、正確にはカブトムシをrhinoceros beetle(ライノセロス・ビートル)と呼びます。ライノセロスが動物のサイ、ビートルが甲虫でサイのような甲虫ということです。
しかしライノセロスをつけず、beetleでもカブトムシとして伝わります...甲虫の中でも代表的な虫だということでしょうか。なんだか雑だなぁと思います。
ちなみに欧米では昆虫を飼うということは珍しく、カブトムシもどちらかというと害虫扱いされているようです。欧米の方にとってカブトムシは、ゴキブリと同じく単なる甲虫であるという認識のようなのです。
ダンゴムシ(pill bug)
岩のしたなどに隠れていて子供のころよく見つけて遊んでいたダンゴムシ(pill bug)。さわるとくるっと丸まってコロコロと可愛いです。でもなぜか大人になると気持ち悪くもみえてくる虫です。
海外ではこれはpill bug(ピル・バグ)と呼ばれています。pillは錠剤という意味です。確かに錠剤に似ています。
前にアメリカで病院に行った際、処方された薬の量が多くてびっくりしたことを思い出しました。ダンゴムシをみて錠剤に似ていると発想するところは海外っぽい気がします。
トンボ(dragonfly)
トンボ(dragonfly)は英語でめちゃくちゃカッコイイ名前です。日本では秋の訪れを告げる風物詩で縁起が良いとされる虫ですが、海外でドラゴンは悪の使者で、不吉の象徴なんだそうです。
またトンボには、その形が針のように見えることから「魔女の針」「悪魔の針」などという別名もあります。
「言うことを聞かないとトンボに口を縫われるよ!」と、脅しに使われていたとか。海外のトンボは大変です。
そして他言語を比べる意義に行き着いた
虫の英語名、面白いです。学校では習わないかもしれませんが、いくつか覚えておいて損はないと思います。
例えば、英語圏の方との雑談で話題に困ることありませんか?そんなときに「ピルバグって知ってる?」と聞いたりできると良いのです。そうすると話のネタにもなりますし、他国の環境や考え方もわかります。
言語によってそれぞれの国で統一されたモノの見方を感じることができるのです。虫のみならず他国の言語やその由来に興味をもつことは、自分の世界を広げる方法であることは間違いありません。
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