惰性で運転免許を取る若者たち

2024年2月22日
全体に公開

こんにちは!NewsPicks編集部の上野です。

昨日、外出したところ家のなかよりも暖かく、春が近づいているのを感じました。今週は気温が上下するので、みなさま体調にお気をつけください。

前回は、JobPicksインターンの髙栁さんが「批判の美学」についてお話してくれました。

否定ではなく、ただただ批判し続けている人。周りにも心当たりがあります。「でも」「だって」ではなく、一度受け入れてから話す姿勢をとっていきたいですよね。

今回は「運転免許証」について話をしていきたいと思います。

昨日、大学生が集まるイベントがあり、免許を持っているか10数人に聞いたところ、7,8割は持っているという結果に。そのうち2割ほどは、実際に今も運転しているらしいです。

しかしほんとうに運転免許はいるでしょうか?余事象をみると、それ以外の人は運転はしないけれどもなんとなく免許を持っているということになります。

大学生に詳しく話を聞いてみると、「本人確認証になるからとっておいて!」「子供ができたときに運転することになるから!」と親からいわれたことをきっかけに免許を取得したそう。

わたしも運転免許は持っています。これは明確な理由がありまして、大学に「免許がないと通学できなかった」からです。

わたしが学部を変える前に通っていたキャンパスは、山の頂上にあったため、車でなければ到底通学することができませんでした。

特殊な場合は除いて、大学のうちになんとなく免許を取るというのは、あまりにも投げやりな考え方ではないか、と個人的に感じ、その論点を3つくらいにまとめてみました。

(写真: Darwin Vegher/Unsplash)

1️⃣ なくても交通網がある

今の時代、「免許がなくても交通網がある」ので、車を使う機会が少ないのではないでしょうか。

ざっと私の大学時代の経歴を説明すると、福岡→兵庫(田舎)→兵庫(都会)→東京と移住してきました。免許をとったのは兵庫(田舎)にいたときですが、たしかに田舎では不便でした。

周りにはマックやミスドといったファストフード店はないし、あったとしても商業施設のなかで、けっきょくそこまで車で向かわなければなりません。

しかし少し栄えた街に出向くとどうでしょう。電車はもちろん、バスもあるし、レンタルの電動自転車だってあります。

また将来は、そういった運転を「任せる」方向に社会が動いていくと思っています。

特に、それを推し進めるのがライドシェアと自動運転です。

ライドシェアはまだ制度が整っていないですが、限定的な地域では実証実験も始まっています。

また、自動運転はAIの急速な進化により画像認識の精度が向上し、手動で運転すらしなくなるときがくるのではないでしょうか。

かなり先の未来の話だが、それほど不確実な世界ではないでしょう。

(写真: Waldemar/Unsplash)

2️⃣ 働き方の変化

第2に、働き方の変化です。

コロナ禍を通じて、リモートワークが普及し、「週5日出社をしなければ、効率的な仕事は生み出せない」という固定観念が壊されてしまいました。

でも仕事によっては、たとえば、営業職であれば、訪問先へ車で行くことも少なくないと聞きます。しかし、現実問題、いわゆる「営業マン」は減っており、今後20年で100万人も減少するといいます。

また「今どきの若者」の変化から、SNSファーストで顔を合わせずともコミュニケーションをする文化が広まっています。

「対面で自分から積極的にコミュニケーションをすること」を職にしたいという若者が減っているのも事実として存在しています。

SNSファースト、インターネットファーストの世代が社会人になることで、あえて車で出向いて相手を説得する、必要もなくなってくると思います。

(写真: Domenico Loia/Unsplash)

3️⃣ マイナンバーカードの存在

第3にマイナンバーカードの存在です。

本人確認書類として必要だ、と考えている方には大きな存在だと思います。

多くの人が持っている本人確認書類としては以下のようなものがあるでしょう。

・運転免許証 🚗
・パスポート 🛩
・健康保険証 🏥
・国民年金手帳 💰
・マイナンバーカード 💳

しかし最近は顔写真つきの確認書類を求められる機会が増えてきました。

上記で代表的なものとして運転免許証があげられますが、確認書類としては取得するためのコストが高すぎます。

かといってパスポートも、海外旅行をしないとつくらないし、定期的に更新をしなければなりません。

そのコストが限りなく効率化されているのが、マイナンバーカードです。

将来的に、いろいろなカード類がこの1枚にすべて集約されることを考えると、わざわざ運転免許を取るメリットは少ないのではないでしょうか。

(写真: Giorgio Trovato/Unsplash)

🤔 それでも運転免許は必要か

ここまで見てくださってありがとうございました。今回は、コラムのようなかたちで「運転免許証の是非」についてお話させていただきました。

けっきょくのところ、わたし自身、持っていないよりかは持っている方が役に立つことがあります。

しかし、「とりあえず」「親にいわれたから」で運転免許をとるには、そのお金を使って若い時代にできることがたくさんあるように感じました。

運転しない時代、マイナンバーカードがある時代に、免許が必要だと思いますか?みなさまの意見をぜひお聞かせいただけると幸いです🙌

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