【徹底検証】マイクロソフトの大本命CopilotのProの実力は

2024年1月23日
全体に公開

こちらのトピックス“生成AI最前線「IKIGAI lab.」”は、学び合うことを目的としたオンラインビジネスコミュニティ「OUTPUT CAMP meets AI」のメンバーで運営しています。

生成AIの世界では、毎日のように新しいニュース・リリースが発表され、そのキャッチアップだけでも大変ですよね。

そんなみなさんに最新情報をお届けするべく、本トピックスでは、週1回の頻度で生成AI情報がザーッと追えるAIジャーナルを発信しています。

最新AIニュース

✅マイクロソフト、CopilotのProプランを月額20ドルから開始

https://blogs.microsoft.com/blog/2024/01/15/bringing-the-full-power-of-copilot-to-more-people-and-businesses/

1月15日(現地時間)、マイクロソフトがCopilot Proを発表。個人向けの新しいAIサブスクリプションサービスを月額20ドルから提供開始し、Word、Excelなど誰もが使うOfficeの中でAIを利用できるようになりました。

  • Copilot Proの価格は月額20ドルで、 Microsoft 365 PersonalまたはFamilyプランのユーザーが利用できます。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteで生成AI 機能を提供します。
  • Proバージョンには、AI支援による書き込み、編集、データ視覚化、電子メールのドラフト機能が含まれています。将来的には、GPT-4 Turbo などの新しい生成モデルへの優先アクセス、Copilot GPT Builderを使用するオプションなどの特典も受けられます。
  • Copilot for Businessも拡張しており、最小ユーザー数300人などの以前の制限を取り除き、より多くの企業顧客がCopilotを利用できるようにしました。

✅芥川賞受賞作品、ChatGPTを駆使して執筆

九段さん。日本テレビがYouTube配信した記者会見の動画より

第170回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、九段理江さん(33)が、『東京都同情塔』で芥川賞を受賞しました。

受賞会見にて、九段さんは本の執筆にChatGPTを利用したことを明かしました。

「今回の小説に関してはAIとかChatGPTとかを駆使して書いた小説でして。全体の5%くらいは生成AIの文章をそのまま使っているところがある。うまくこれからも利用しながら、かつ、自分の創造性を発揮できるような。うまく付き合っていきたいと考えております」と述べています。

AIによって仕事が奪われることを懸念する人も多い中で、九段さんのような使い方は人間がAIを使って自らの能力を拡張できる良い事例となっているでしょう。

Microsoft Copilot Proの実力を徹底検証

Microsoft Copilot Proがリリースされてから、1週間経過したので、Copilot Proを利用した方のレビューを紹介していきます。

デモ動画では、かなり便利そうに見えていますが、実際に仕事で毎日使えるレベルなのかを検証していきます。

現状、Copilot機能はExcelやPowerPointなど普段、仕事で使用することが多いツールに組み込まれています。

中でもExcel、PowerPoint、Wordは多くのビジネスマンが使用していると思います。

①Excel

Excelは現状、英語のみの対応になっています。ピボットテーブルの作成や数値の集計を言葉で指示するだけで作成できるのは便利そうです。

一方で、現状は1シート内でしか動かせないため、シートを跨いだ作業には対応していません。また、挙動が安定しない、指示通りに動かないというレビューもありました。

②PowerPoint

Wordファイルを入れて資料を作成してもらう、スライド内にフリー素材を入れてもらうなどが可能です。(画像生成は出来ない)

ただ、デザイン性は高くないので、人間側での補完が必要そうです。

③Word

Word内の文章を要約してもらう、リライトしてもらう、文章について質問をするなどが可能です。

WordはChatGPT本来の機能に最も近いこともあり、比較的安定して精度が高いようです。文章を扱うことが多い仕事の方は便利になりそうです。

Copilt Proはまだ初期段階であり、現状の精度はそこまで高くないようです。現時点で課金をして利用するユーザーはそこまで多くないと思います。

今後、機能が進化していくことで、今までAIを使用していなかったユーザーにもAIが普及していくことになりそうです。

最も賢いAIは?ChatGPTたちに共通テストを解かせてみたら

2024年に入り受験シーズン真っ只中ですが、それに参戦しているのは人間だけではありません。

2024年度の国語・英語(リーディング)・数学(1A,、2B)・社会(世界史・日本史)・理科基礎の5教科7科目を生成AIに解かせてみた結果を公開した記事が話題になっています。

この実験では、3つの生成AIに共通テストの問題を与え、解答率を比較しています。

GPT-4(OpenAI社)

Bard(Google社)

Claude2(Anthropic社)

結果は、ChatGPT の圧勝です。

どのAIも数学は苦手で、英語が得意という傾向は同じでした。

詳しい実験方法や各AIの回答傾向はこちらの記事で解説されています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。記事の感想やご意見をコメント欄でお待ちしています。

「AIジャーナル」は毎週、火曜日に配信しています。

気になる方はぜひ、トピックスをフォローしてチェックしていただけると嬉しいです。私のXでも最新のAIニュース・活用事例を発信しています。 

応援ありがとうございます!
いいねして著者を応援してみませんか



このトピックスについて
樋口 真章さん、他2725人がフォローしています