【徹底検証】マイクロソフトの大本命CopilotのProの実力は
こちらのトピックス“生成AI最前線「IKIGAI lab.」”は、学び合うことを目的としたオンラインビジネスコミュニティ「OUTPUT CAMP meets AI」のメンバーで運営しています。
生成AIの世界では、毎日のように新しいニュース・リリースが発表され、そのキャッチアップだけでも大変ですよね。
そんなみなさんに最新情報をお届けするべく、本トピックスでは、週1回の頻度で生成AI情報がザーッと追えるAIジャーナルを発信しています。
最新AIニュース
✅マイクロソフト、CopilotのProプランを月額20ドルから開始
1月15日(現地時間)、マイクロソフトがCopilot Proを発表。個人向けの新しいAIサブスクリプションサービスを月額20ドルから提供開始し、Word、Excelなど誰もが使うOfficeの中でAIを利用できるようになりました。
- Copilot Proの価格は月額20ドルで、 Microsoft 365 PersonalまたはFamilyプランのユーザーが利用できます。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteで生成AI 機能を提供します。
- Proバージョンには、AI支援による書き込み、編集、データ視覚化、電子メールのドラフト機能が含まれています。将来的には、GPT-4 Turbo などの新しい生成モデルへの優先アクセス、Copilot GPT Builderを使用するオプションなどの特典も受けられます。
- Copilot for Businessも拡張しており、最小ユーザー数300人などの以前の制限を取り除き、より多くの企業顧客がCopilotを利用できるようにしました。
✅芥川賞受賞作品、ChatGPTを駆使して執筆
第170回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、九段理江さん(33)が、『東京都同情塔』で芥川賞を受賞しました。
受賞会見にて、九段さんは本の執筆にChatGPTを利用したことを明かしました。
「今回の小説に関してはAIとかChatGPTとかを駆使して書いた小説でして。全体の5%くらいは生成AIの文章をそのまま使っているところがある。うまくこれからも利用しながら、かつ、自分の創造性を発揮できるような。うまく付き合っていきたいと考えております」と述べています。
AIによって仕事が奪われることを懸念する人も多い中で、九段さんのような使い方は人間がAIを使って自らの能力を拡張できる良い事例となっているでしょう。
Microsoft Copilot Proの実力を徹底検証
Microsoft Copilot Proがリリースされてから、1週間経過したので、Copilot Proを利用した方のレビューを紹介していきます。
デモ動画では、かなり便利そうに見えていますが、実際に仕事で毎日使えるレベルなのかを検証していきます。
現状、Copilot機能はExcelやPowerPointなど普段、仕事で使用することが多いツールに組み込まれています。
中でもExcel、PowerPoint、Wordは多くのビジネスマンが使用していると思います。
①Excel
Excelは現状、英語のみの対応になっています。ピボットテーブルの作成や数値の集計を言葉で指示するだけで作成できるのは便利そうです。
一方で、現状は1シート内でしか動かせないため、シートを跨いだ作業には対応していません。また、挙動が安定しない、指示通りに動かないというレビューもありました。
<<MicrosoftでCopilotを使ってみたまとめ>>
— 坂本将磨@AIはCopilotでもっと身近に (@LinkX_group) January 16, 2024
Microsoft製品とCopilotの使用感がかなり良かったのでまとめて共有します。
word,excel,outlook(メール),teams,powerpoint等々
動画はエクセルです⇩ pic.twitter.com/6M17JTX7HC
うーん、正直レビューですが、ExcelのMicrosoft 365 のCopilotに指示してますが、微妙な精度ですね。
— タクヤ|YouTube登録者11万名突破メンタエクセル|Excelコンサルタント (@911_takuya) January 16, 2024
・英語でのみ指示可能
・グラフ化しとお願いしてもなかなか作ってくれない
・テーブル選択中にグラフ化してというと「どのデータか教えて」と言われる。… pic.twitter.com/fRsij5DSIN
②PowerPoint
Wordファイルを入れて資料を作成してもらう、スライド内にフリー素材を入れてもらうなどが可能です。(画像生成は出来ない)
ただ、デザイン性は高くないので、人間側での補完が必要そうです。
続いてパワーポイント
— usutaku@AI情報解説 (@usutaku_com) January 16, 2024
まずは文字だけのWordファイル(セミナーの台本)を入れてスライドにしてもらう
かなり精度高い!
変にテンプレートに当てはめるわけでも、引っ張ってくる画像が不自然なわけでもなくていい。 pic.twitter.com/byxdGbWC34
③Word
Word内の文章を要約してもらう、リライトしてもらう、文章について質問をするなどが可能です。
WordはChatGPT本来の機能に最も近いこともあり、比較的安定して精度が高いようです。文章を扱うことが多い仕事の方は便利になりそうです。
word
— 坂本将磨@AIはCopilotでもっと身近に (@LinkX_group) January 16, 2024
Webから文章とってきてリライトしてもらうこと、要約などが可能。操作性がかなり良いです。 pic.twitter.com/iqAcb8w3Hp
Copilt Proはまだ初期段階であり、現状の精度はそこまで高くないようです。現時点で課金をして利用するユーザーはそこまで多くないと思います。
今後、機能が進化していくことで、今までAIを使用していなかったユーザーにもAIが普及していくことになりそうです。
最も賢いAIは?ChatGPTたちに共通テストを解かせてみたら
2024年に入り受験シーズン真っ只中ですが、それに参戦しているのは人間だけではありません。
2024年度の国語・英語(リーディング)・数学(1A,、2B)・社会(世界史・日本史)・理科基礎の5教科7科目を生成AIに解かせてみた結果を公開した記事が話題になっています。
この実験では、3つの生成AIに共通テストの問題を与え、解答率を比較しています。
・GPT-4(OpenAI社)
・Bard(Google社)
・Claude2(Anthropic社)
結果は、ChatGPT の圧勝です。
どのAIも数学は苦手で、英語が得意という傾向は同じでした。
詳しい実験方法や各AIの回答傾向はこちらの記事で解説されています。
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