クライメートテックのベンチャーキャピタルに就職しました

2023年4月8日
全体に公開

みなさん、こんにちは。入学式や始業式、入社式などを迎えられて新しいスタートを切られた方も多いのではないでしょうか。実は私もその一人です!この4月から、米国本社の気候変動を解決するための技術を持つスタートアップに投資をするベンチャーキャピタルにて働き始めました。拠点は引き続きシンガポールです。

クライメートテック」といってもあまり聞き慣れない言葉かと思います。私の中の定義は、「気候変動の解決のために必要な技術」です。といっても、本当に幅が広く、気候変動の中でもエネルギーなのか、農業なのか、海洋なのか、森林なのか。または、ソフトウェアなのかハードウェアなのかなどセクターも商品も異なります。

日本で言うと、蓄電池や水素やアンモニア、炭素回収貯蔵などが思い浮かぶのでしょうか。なんか政府が補助金とか予算付けて研究開発しているなという感覚の方が多いかもしれません。でも、世界ではそれだけではありません。わかりやすいところですと、安く水素を製造する技術や、長時間で安い蓄電池、効率的な電気自動車の充電ソフトウェア、革新的な原子力発電、おいしくて安い代替肉、牛のゲップを抑える飼料、などから、皆さんの温室効果ガスを計測や報告を便利にするソフトウェアなども含まれます。数え切れません。

私がよく参考にしているのは、CTVCというところで、毎週ニュースレターを送ってくれます。そこの2022年の総括の記事を見てみると、カテゴリーなどが非常にわかりやすく載っています。

出所:CTVC, https://www.ctvc.co/40b-and-1-000-deals-in-2022-market-downtick/

なぜ、このクライメートテックでベンチャーキャピタルなのか、ということですが、やはり、気候変動を解決する技術と資金がまだまだ足りていない、という実感がこの1年で大きく実感しました。また、シンガポールに来て、東南アジアの成長を感じますし、一方で、エネルギー消費率も高いな、と感じることも度々あります。ロンドンの大学院の時に学んだ、サステナブルディベロップメント(時速可能な成長と開発)の本では、経済成長と気候変動解決は両立できるという理論がありました。今、自分が置かれている環境でそれに少しでも近づいてみたいという思いが強くなったこともあります。

米国企業なので、今できることは、欧米の技術を用いて日本を含むアジアの脱炭素に貢献できるようなエコシステムを作るということだと思っています。一方で、やはりアジア初でアジアの脱炭素に貢献する技術があれば、その辺りも今後調査していきたいと思っています。

NewsPicksでもグリーンイノベーションや、気候変動テック、グリーンインパクトなどの特集を組まれていて、たくさんの記事があるのでぜひ参考にされてください。

こちらのNewsPicks トピックスも続けていきたいと思っています。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!

また、取り上げるべきトピックや、気になることなどがありましたら、コメント欄でお気軽に書いていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

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