分かったようで分からない『カーボンプライシング』の話

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さて、今日はGX推進法案の目玉の一つであるカーボンプライシングについて書きたいと思います。タイトルにあるように、この１年で私が良く耳にするのは、「早くカーボンプライシングを導入してくれ！」や、「カーボンプライシングが必要だ！」という声です。このような人たちが増えていると認識しています。日本国内はどうでしょう？

カーボンプライシングとは？

もともとカーボンプライシングというのは、今までカーボンの排出をしても無料だったのを、排出によって起こっている気候災害（水害・洪水や干ばつ、熱波）による被害額に対して責任を持たせるため、排出活動に対してコストを課して被害が出ないようにするという経済的制度です。排出活動を減らすためのインセンティブとして各国で導入が進んでいます。そのため、各国企業の財務戦略上、重要度が増しています。