【超便利】NotebookLM、Googleの情報整理AIが登場!
こちらのトピックス"生成AI最前線「IKIGAI lab.」"は、学び合うことを目的としたオンラインビジネスコミュニティ「OUTPUT CAMP meets AI」のメンバーで運営しています。
生成AIの世界では、毎日のように新しいニュース・リリースが発表され、そのキャッチアップだけでも大変ですよね。
そんなみなさんに最新情報をお届けするべく、本トピックスでは、週1回の頻度で生成AI情報がザーッと追えるAIジャーナルを発信しています。
最新AIニュース
✅AppleとOpenAIの提携 - iPhoneにChatGPTを統合か
![](https://contents.newspicks.com/topics/231/posts/89/images/20240610142105930_vcl8U5Fs.png?width=1200)
Appleは、生成AI分野で遅れをとっており、OpenAIとパートナーシップを結んでChatGPTをiPhoneのOSに統合する計画だと噂されています。
これはAppleのWWDCの主要な焦点になる見込みです。(この記事は、WWDC発表前に執筆しています。)
この提携により、OpenAIは何億人ものAppleユーザーにアクセスできるようになります。一方、Appleは独自のチャットボットの開発が遅れている中、最先端のAI技術を手に入れることができるため、両社にとってメリットとなる提携です。
AppleとOpenAIの提携は、生成AI業界における大きな動きです。
Appleにとっては出遅れた現状からの巻き返しのチャンスであり、OpenAIにとっては自社技術の普及に大きく貢献する契約となります。
Bloombergによると、AppleはGoogleともチャットボット「Gemini」のライセンスについて交渉中で、最終的にはさまざまなサードパーティーのチャットボットを提供する可能性がある
GAFAの中でLLM分野では遅れをとっているAppleの動きは大きく注目を集めています。
✅ChatGPTアプリでバックグラウンドで会話が可能に
ChatGPTのアプリを離れて他のアプリを使用している場合や、画面がオフになっている場合でも、ChatGPT Voiceとの会話を継続できるようになりました。
![](https://contents.newspicks.com/topics/231/posts/89/images/20240610143114680_wmgA1rOq.png?width=1200)
ユーザーは設定でバックグラウンド会話を有効にすることで、アプリを離れたりスクリーンがオフになったりしても、選択した音声でChatGPT Voiceとの会話を継続できるようになります。
この更新は、数週間以内に発表予定のGPT-4o Voiceに向けた準備の一環とみられています。
- GPT-4o Voiceは、テキストを介さずに直接スピーチからスピーチへ変換する
- ChatGPT Voiceは幅広い知識を持ち、ニュースやクロスワードに関する質問にも対応可能
- GPT-4o Voiceを搭載したOmni voiceのリリースが近日中に予定されています。
音声AIアシスタントとしてのChatGPTの可能性が広がることで、様々な場面でのユーザーサポートが期待できそうです。
深掘りトピックス
✅GoogleのNotebookLMが日本でも利用可能に。
Googleが開発した研究者や学生などを対象に、情報整理に特化したAIツール「NotebookLM」が日本語でも使用可能になりました。
![](https://contents.newspicks.com/topics/231/posts/89/images/20240610135715752_GhZkiPLH.png?width=1200)
このツールは、Google DocsやPDF、テキストファイルなどをソースとして取り込み、質問に対して回答を生成することができます。
ユーザーは、Google DocsやPDF、テキストファイルなどの様々なソースを NotebookLM に取り込むことができ、それらの情報に基づいて質問に対する回答を得ることができます。
最近のアップデートでは、Google SlidesやWebページのURLもソースとして取り込めるようになり、より幅広い情報源を活用できるようになりました。
NotebookLMは、Google自社の大規模言語モデル「Gemini 1.5 Pro」を基盤としており、高度な自然言語処理能力を備えています。これにより、取り込んだソース内の情報を深く理解し、ユーザーの質問に的確に答えることができます。
今までも、RAGと呼ばれる技術を使って、読み込ませた情報から回答を生成することはできましたが、AIが学習した内容以外の情報も使ってしまうなどの問題もありました。
NotebookLMはあくまでも、与えた情報のみを使って回答を生成してくれるという点から、論文検索や社内情報などソースをしっかりと利用したいケースに使いやすいツールになっています。
NotebookLM、やっとコンセプトがわかったのですが
— Hiroya Iizuka (@0317_hiroya) June 9, 2024
AIチャットボット + RAGとの違いは、主従関係にある。
【AIチャットボット + RAG】
- AIが主で、情報源が従
- 情報源を使うようになるけど、AIが学習した内容と合わせて、回答を生成する
【NotebookLM】
- 情報源が主で、AIが従
-…
それ以外にも以下のような便利機能もあります。
・ソースを読んでいる間に文章を選択すると、NotebookLM は、自動的にそのテキストを要約して新しいメモにしたり、技術的な言葉や複雑な概念の理解を支援したりします。
・メモを作成しているときに NotebookLM のツールを使用すると、散文を推敲したり、作成した内容に基づいてソースから関連するアイデアを提案してもらったりできます。
・1 つまたは複数のメモを選択すると、メモを統合したり、選択したメモに基づいて概要を作成したりできます。
無料で利用可能なので、是非試してみて下さい!
AIでこんなこともできる
✅AIネイティブな未来のスマートフォンとは?
AI搭載のイヤホンデバイスを提供するNothing(ナッシング)のCEO、Carl Pei氏は最近、スマートフォンこそが未来のAIガジェットであり、AIがスマートフォンの使い方を変える可能性があると主張する動画を公開しました。
![](https://contents.newspicks.com/topics/231/posts/89/images/20240610140532182_aRGVgFgC.png?width=1200)
同社は近日中に発表予定の「Phone 3」で、ChatGPTを基盤とした革新的なAI機能を搭載する計画です。
その機能の一つが、OSに組み込まれたパーソナライズされた音声アシスタントです。
これは、OpenAIが最近デモを公開したGPT-4oのような、ユーザーに合わせてカスタマイズされた音声対話AIを想定しているようです。
もう一つの目玉は、アプランチャーとニュースフィードを組み合わせたようなダイナミックなホーム画面です。
このホーム画面は、ユーザーの予定に合わせて必要な情報(チケットのQRコードなど)を自動的に表示したり、Webから関連するコンテンツを引っ張ってきたり、リマインダーや天気予報を出したりと、ユーザーに合わせて柔軟に変化します。(この機能の搭載は暫く時間がかかるだろうと言われている)
これらの機能によって、ユーザーが様々なアプリを開いて情報を探す手間が省け、スマートフォンがユーザーの状況を理解して能動的にサポートしてくれるデバイスになる可能性があります。
AIネイティブなスマートフォンのようなデバイスはまだ、発明されていないため各社がしのぎを削っている領域ですので、Apple含めて各社の動向に注目です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。記事の感想やご意見をコメント欄でお待ちしています。
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サムネイル画像:Dall-E 3で生成
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