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「農泊」振興へ全国組織 来年3月設立、地域が連携
小谷 あゆみエッセイスト 農業ジャーナリスト フリーアナウンサー
農泊と民泊がごっちゃになって語られがちですが、農泊はあくまで「農村民泊」の略。
単に宿泊施設として民家に泊まるのでなく、農業体験や農村風景、農家の暮らし、地域の農産物や郷土料理を知るなどの体験が含まれています。
観光客にも嬉しい、そして農村サイドも自分達の暮らしや伝統、郷土の文化を知ってもらう喜びがあります。
安心院のぶどうやワイン、
遠野の田んぼや畜産、そして歴史。
どちらもすばらしい農村文化の息づく場。
がんばれ農泊連合!
先々月、安心院で農泊し、宮田会長にお話伺いました。
応援しています。
大分は 世界農業遺産のクヌギ林の伝統農業システムもありますしね。
世界中の人に日本の農業・農村を知ってもらう入り口に農泊がなれれば。
同時に日本人が日本人らしさを取り戻すためや、教育体験の場としても意義深いです。
がんばれ農泊連合!
日本農業新聞 - 「つながる」が作る価値 農泊とマルシェ 農業ジャーナリスト 小谷あゆみ氏
小谷 あゆみエッセイスト 農業ジャーナリスト フリーアナウンサー
リンクが期限切れだったので掲載します。
日本農業新聞「今よみ」2017年4月24日
農泊とマルシェの共通点〜都市のライフスタイルに農を〜
農が都市に提供できるもの
「日本農業遺産」第1回授与式がありました。持続的な農耕システムを観光資源として盛り上げようと、山本農水大臣は、「農泊」を農山漁村の所得向上の重要な柱として2020年度までに農泊地域500ヶ所を掲げると話しました。
認定8地域のうち、傾斜地農耕システムが評価された徳島県にし阿波地域は、幻想的な景観がSNSで評判を呼び、大勢のインバウンドが押し寄せています。旅のトレンドは、地域の生活や文化です。村の人々の暮らしにこそ「日本」があると、山あいの「秘境」に世界が注目しているのです。・・・
同じ日に都内で「マルシェ・マーケット研究所」の設立発表会がありました。2009年から港区赤坂のアークヒルズでマルシェを開催する森ビル、運営会社のアグリイノベーションデザイン、研究者が主体となり、首都圏のマルシェを、都市住民のライフスタイルとして定着させようというものです。
興味深かったのは、マルシェができた地域の住民が、まちを「自分ゴト化」するようになったという指摘でした。マルシェを持つことで、「シビックプライド」が芽生え、まちをつくるのは自分たちなんだと自覚するというのです。
与えられる一方でどこか主体性を欠いていた都会の消費者が、マルシェで生産者と出会い、会話し、仲良くなることで当事者意識を持つ。産地と都市の理想の関係は、互いが友達のようにリスペクトし合い、喜び合う「友産友消」ではないでしょうか。
「農泊」と「マルシェ」には、大きな共通点があります。「生産者と消費者が直接つながる」という点です。農産物はデータではありません。当事者同士の対話から笑顔が生まれ、発見や感動、感謝が生まれます。対価だけではない、有機的なつながりです。
もしかしたら私たちはこれまで、農にまつわるこのもっともおもしろく、楽しく、感動的な部分を、中間業者に任せ過ぎたのではないでしょうか。すべてを相対にしようというのではありません。週末にはマルシェへ野菜や卵を買いに行く。連休には都会を離れ、地方へ行って農泊をする。そんなライフスタイルが増えれば、農業農村は都市に物質的な食だけでなく、心の豊かさや安らぎをも与える存在になるはずです。
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