つながり日記:「つながりを学ぶ読書会」やりました(前編)

2022年10月17日
全体に公開

今回も日々のつながりを振り返りつつ、そこに潜む「ひとをつなぐ原則」を見出していきますよ。

さて、先日『「人をつなぐ原則」を読み解く』と題した読書会を行いました。全2回中の1回目です。簡単ですがレポートを。

●なにをやったか

企画の趣旨はこのように設定。

●「つながり」に関連する書籍や文献をみんな読んで、そこから得た知見を共有したり、実践に移したりします。

●ただ読書するだけではなく、「4割の知識+6割実践」のバランスで

構成はシンプル。「①アイスブレイク→②インプットトーク→③読書タイム→④要約の発表→⑤チェックアウト」という流れです。

この数年、英治出版主催の著者参加型読書会に参加していて、いずれもオンライン開催ではありましたが、一通りの心地よい流れを知っていたのも参考になりました。

①アイスブレイク

少人数で意見を気軽に言い合えるようにするため、アイスブレイクの時間をじっくり設けました。

趣旨説明する私。

今回は参加のきっかけや目的、キャリアが幅広く、、台湾コネクタ活動、社内交流、自社ユーザコミュニティの活性化、コミュニティスペース運用への応用などなど、幅広い方が集まりました。どう展開するのか楽しみです。

②インプットトーク

教科書である『組織の壁を越える』の企画に携わった山下さんに、なぜ企画したのか、どのような変遷を経て着地したのか、発売後の反応はどうだったのかなどをお話いただきました。当時の出版企画書(タイトル案の変遷など!)も見せていただく貴重な機会でありました。

出版の経緯を語る山下さん@英治出版

(ちなみに、当時は入山さんがあちこちでつながりの話をしており、私も便乗してセミナー登壇や発信を重ねておりましたなぁ。。)

③読書タイム

30分の個別読書タイム。書籍を買ったばかりで読み込めていない方、数年ぶりに読んだという方とさまざま。「読後に自分的まとめを発表してくださいね」とだけ伝えてスタート。

BGMをかけつつ、会場の好きな場所で飲食できるようにしました。これは、Baseが会場だったから実現できたことでもあります。感謝。

人によってはイヤホンをしたり、ソファーでリラックスしながらといった感じで過ごします。

思い思いのスタイルで読書タイム。ポストイットやノートにメモを残しながら。

途中「15分前」「5分前」くらいには「残り●分です」とアナウンスも。

ちなみに日比谷は、途中の章から読み始めたんですが、「この前提はなんだっけ?」と遡っていくうちに、先頭のセクションまで戻ってしまいました。まとめて発表しようという意識で読み進めると、理解が曖昧な点が気になってしまうんですよね。

④「自分的要約」の発表

一人5分程度で発表です。ABDの場合「厳格にまとめを発表する」やり方と、「自分的解釈や気づきを発表する」やり方がありますが、今回は時間も限られているし、「どう実践に活かすか?」というスタンスを重視したかったので後者を選択。

みなさん好きなセクションについて、「なぜ選んだのか」「こう解釈した」「こんなケースに応用したい」などを発表するのですが。

「そこをピックアップするんだ」「そんなスタンスで読んだのか」とか、「そんなケースに応用できるんだね」という気づきの連続。人間性も垣間見えて豊かな時間でした。

メモやポストイットをもとに「自分的要約」と「気づき」を発表。

僕も期せずして最近某プロジェクトで発生した「コンフリクト」について、本書で書かれている「リフレクティング(境界線を理解して集団相互の敬意を深める)」の発想で解決を試みようと思った次第。

⑤チェックアウト

最後は相互に感想を述べ合って完了です。④の発表とは別に設けるが大事ですな。

●この反応は?

事後に参加メンバーからフィードバックを募ったんですが、、

「バラバラの本を読む読書会もいいが、同じ本の読書会もやはり良い」

「自分にはない視点や注目ポイントが聞けて良い」

「越境の場でした。ちょうど、読んだパートにあった中立地帯のような場でしょうか。安心、安全で全く違っても良いけど、一つの目的で集まっている。」

「同じ書籍でディスカッションすると、その方の立場や経験で注目する点が変わったり、共感したり。その人との共通点と相違点の発見がたくさん起こって楽しかったです!」
たくさんフィードバックをいただきました。抜粋してご紹介。

ということで、今回の取り組みこそが「つながる場」の実践だったかもしれないぞ、という手応えも。

「コネクティングでは、集団は境界の外側に出て、メンバーが個人として交流するための中立地帯をつくる。メンバーは、自分たちに思っていたほど違いがないことに気づきはじめる。お互いを知るようになると、集団の差異をめぐるネガティブな気持ちや行動がなくなり、メンバーの共通点をめぐるポジティブな気持ちや行動が生まれる

●次回は、、

次回は参加メンバーでセクションを分担し、「ただまとめてくるのではなく「私にとって衝撃的だったのはここです!」を共有しよう」ということに。あわせて、「自分の活動において、本から学んだことを実践してきて報告する」ということに。

終了後、居残って宿題をこなす私。

どんな結果になるのか、、楽しみですな。

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