国際女性デーに、1人の男性として、思うこと、考えること

2024年3月8日
全体に公開

女性だけの問題ではありません。。。

  「女性だけで考えるの、やめました」

 ニューズピックスが国際女性デーに掲げた、タイトル、まさに、令和6年に相応しいタイトルだと思います。女性デーと聞くだけで、ジェンダー問題と耳にするだけで、自分には無関係だと思う男性が大半なのが実情でしょう。

 男性こそ、どんどん考え、発信し、語りかける努力が必要です。12月から就任したトピックスオーナーとしてに加え、今年の国際女性デーに合わせて、プロピッカーに就きました。こうした発信を一段と強め、ジェンダー平等の実現に向け、私も努めていきます 。 

 女性駐在員の夫=駐夫が自ら選択したキャリア形成は、まさにジェンダー平等をいち早く、この世に先駆けて「実現を果たした」男性の実像、そのもののです。

 それは、、常日頃から対話を通じ、意思疎通を重ねてきたがゆえに、自らのキャリアを一時的に中断しても、海外赴任というチャンスをつかんだ妻のキャリアを優先し、応援する生き方です。

 

 日本社会との親和性を欠く男性キャリアの柔軟化に、取り組んだとも言えましょう。

キャリアって、誰のモノ?

 キャリアは夫だけのものでも、妻だけのものでもありません。夫婦が、双方のキャリア形成をリスペクトし、応援し合う。キャリアは共同で形成するものだと強く思います。

 「男は仕事、女は仕事と家事・育児」という硬直化かつ固定化した性別役割意識に囚われているため、苦しめられるのは男性のみならず、女性も同様です。男らしさを追求するあまり、長時間労働も辞さず働き続ける結果、家事・育児のしわ寄せは女性にいきます。

 思う存分に働きたい女性も、家庭内における性別役割が一度完成してしまうと、もはやそれは叶わなくなります。そして、家事・育児は自分のタスクだと思い込まされてしまいます。

 かくして、ジェンダー平等実現に向けた道のりは、遠のく一方となります。

 現代の男女ともに、生きづらさを抱える背景には、凝り固まった性別役割意識が影を落としているとの問題意識に基づき、その意識から男女ともに解放されれば、ラクに生きられるのではないか、と提起しています。

 そして、そのための第一歩は、男性ひとりひとりが、「ジェンダー問題は他人事ではなく、自分事なのだ」と意識を変革することから始まると考えています。

 来年の国際女性デー、今年秋の国際男性デーには、いかほどに風景が変わっているか。楽しみでなりません!!!

 トップ画像:Unsplash by Ehimetalor Akhere Unuabona

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