グローバルITで整備すべき仕組みと機能
グローバル化が進む中で、グローバルITの整備が重要となっています。
経済産業省は2024年3月22日、「第4回 グローバル競争力強化に向けたCX研究会」を開催しました。
この中から、グローバルITで整備すべき4つの仕組みと機能について、取り上げたいと思います。
企業におけるIT部門の位置づけ
グローバル展開拡大に伴う経営の複雑性をコントロールするためにはデジタル化は不可欠となっています。
一方、旧来のIT部門は、“ ITサービスを提供するバックオフィス的な役回り” になりがちになっています。
IT部門は、BPRを含め、組織全体のビジネスプロセスの革新をリードする役割デジタルによってビジネスパートナーとして新たな価値を創出するためのイネーブラーとしての役割や、が求められています。このイネーブラーとして、以下の4つの機能を整理しています。
BPM(Business Process Management)
プロセスオーナーの設定やプロセスの可視化・構造管理など、企業全体でビジネスプロセスの最適化をリード
ITBP(IT-Business Partner)
ビジネスパートナーとして事業部門をサポートし、デジタルテクノロジーを利用してビジネスモデルの革新等の新たな価値を創出する
CoE(Center Of Excellence)
新しい技術の研究や開発、データガバナンス、ITマネジメント等を標準化し、企業全体に普及・統制
OPs (ITオペレーション)
セキュリティやネットワーク、インフラ~アプリケーションの内製開発、外部利用、運用保守等のオペレーション
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グローバルITが整備すべき4つの基盤的仕組み
グローバルITを整備するためには、ビジネスプロセスを可視化し、End-to-Endで再構築することがデジタル戦略の大前提となる。その上で、コーポレート機能と現場オペレーション領域のデジタル戦略を策定・実行ことが重要となります。
こうしたグランドデザインの下で、「ビジネスアナリシス」、「デジタル戦略の策定・実行」、「データマネジメント」、「アセット管理」の4つの仕組みを挙げています。
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IT部門が整備すべき基盤的仕組みと提供すべき機能
IT部門が整備すべき基機能では、ERPなどのコーポレート機能など、グローバルで1つのインスタンスが望ましいものの、現実的にはどこまでの単位(事業、地域)で仕組みを統合・共通化するかは費用対効果を踏まえて設計することになります。
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今後の展望
グローバルITの推進には、IT部門が、組織全体のビジネスプロセスの革新をリードする役割デジタルによってビジネスパートナーとして新たな価値を創出するためのビジネスやコーポレート戦略のイネーブラーとなることが重要となります。
そのためには、CFO/CHRO などのコーポレート分野での連携したプロセス改革、そして、事業となるビジネスへどうイネーブルメントをしていけるか、グローバルの組織経営においては、グローバルITの整備がますます求められていくでしょう。
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