ガートナー、2024年にテクノロジープロバイダーに影響を与える10のトップトレンドを公表

2024年2月6日
全体に公開

ガートナー社は2024年2月5日、2024年にテクノロジープロバイダーに影響を与える10のトップトレンドを公表しました。

ガートナーの2024年のトップトレンドは、以下のとおりです。

Efficient Growth for High Tech(ハイテクのための効率的な成長)

過去十年間のIT支出の顕著な成長は、ハイテク企業に利益をもたらし、あらゆるコストをかけて成長を追求し続けてきた。

その一方で、マクロ経済の状況が購買者の間で不確実性を生み出し、資本コストの増加が投資家の焦点を利益成長に移すにつれ、ガートナーのアナリストは、テクノロジープロバイダーが効率的な成長に目を向け始めている。効率的な成長戦略は、現在の利益率と将来の収益機会を獲得するということで価値を見出そうとしている。

New Enterprise IT-Provider Relationships(新しいエンタープライズITプロバイダー関係)

ビジネスおよび技術的要求の増加は、エンタープライズITにより広範囲に、より深く、より迅速に対応することを要求している。

テクノロジープロバイダーのリードが、エンタープライズITおよびビジネス内のプロバイダーの役割拡大など、企業全体にわたる新しい関係と収益機会を創出する傾向を生み出している。

Sustainable Business Grows Up(成熟するサステナブルビジネス)

サステナビリティの取り組みとESG影響の管理は、内部リスクの軽減とコンプライアンスの確保に一方的に焦点をあててきた。

製品リーダーは、サステナビリティ目標を達成するために新興技術を全面的に活用することで、二重の実質性を受け入れることによって進化する必要がある。

AI Safety (AIセーフティ)

責任あるAIとAIの安全性は新しい概念ではないが、生成AI技術の前例のない急速な開発は、リスク管理とコンテンツの出所などの成長する課題に対してどのように対処するかという議論が重要となっている。

製品リーダーは、モデルの透明性、追跡可能性、解釈可能性、説明可能性の側面に焦点をあてた安全原則を組み込んだソリューションを構築する必要がある。

規制やコンプライアンスの問題を先取りすることは、成長性のある生成AI市場で競争力を維持するために信頼関係を築くことが重要である。

Rising Buyer Pessimism (購買者の悲観主義の高まり)

購買者の悲観主義に目を向け、対応するために販売およびマーケティングアプローチを適応させなければ、テクノロジープロバイダーは市場から撤退を余儀なくされることになる。

Vertical Generative AI Models(業界特化のジェネレーティブAIモデル)

生成AIアプリケーションは一般的には利便性が高いが、固有のデータを必要とする多くのエンタープライズユースケースにとっては実用段階は道半ばである。

テクノロジープロバイダーは、利用可能なリソースをより効率的に使用して特定のユーザー要件に適応できる業界に焦点をあてたモデルを探求する必要がある。それが実現できない場合、モデルの作成と活用のコストと複雑さが増大するリスクがある。

Personalized Marketplace Experiences (パーソナライズされたマーケットプレイス体験)

特化したニッチなデジタルマーケットプレイスが登場し、ソリューションの調達、実装、統合の複雑さをナビゲートする役割を担っている。

パーソナライズされたデジタルマーケットプレイスを通じて自社のサービスを提供しない製品リーダーは、ターゲット顧客に見つけてもらう機会を制限する。

ガートナーは、2025年までに、供給者と購買者間の80%の販売相互作用がデジタルチャネルで発生すると予測している。

Industry Cloud Delivers Growth(インダストリークラウドが成長を提供)

サービスプロバイダー、ハイパースケーラー、ISV、SaaSプロバイダーは、顧客に価値を提供し、プロバイダーの成長を促進するために垂直ソリューションに目を向けている。

ガートナーは、2027年までに、5%未満から、テクノロジープロバイダーの50%以上が業界クラウドプラットフォームを使用してビジネス成果を提供すると予測している。

PLG and Value Converge for Hybrid GTM(PLGと価値がハイブリッドGTMで融合)

製品主導成長(PLG、Product-led-growth )は、製品ユーザーに価値を示し、市場へのアプローチ(GTM)チームが見込み顧客など作成することに焦点をあてている。

しかし、PLG GTMを使用するほとんどの企業は、ほとんどの場合、100%自己サービスのGTM動きが実現不可能であることを認識し始めている。

新規または拡張ビジネスのためのビジネス価値と成果を出していくためには、PLG戦術を価値管理および実現イニシアチブと融合させたハイブリッドGTM戦略で展開していくことが必要である。

Precision Marketing and Sales(プレシジョンマーケティングと販売)

生成AI、デジタル購入、メタバースなどの急速に進化する技術進歩は、テクノロジープロバイダーが技術をマーケティングおよび販売する方法を進化させている。

新しいアプローチを採用しないテクノロジープロバイダーは、取引機会を縮小し、限定的な成長にとどまるリスクがある。

出典:ガートナー 2024.2

今後の展望

ガートナーが示すトップテクノロジートレンドは、生成AIの進展が大きなインパクトを与えており、トレンドの進展を大きく後押ししていくことが期待されます。その一方で、安全安心な利用をはじめとしたネガティブインパクトにつながる可能性があるでしょう。

企業のリーダーは、テクノロジートレンドを目利きしながら、テクノロジートレンドが融合する新たな結節点を模索しながら、リーダーシップをとっていくことが求められているのかもしれません。

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