服を売らないアパレルブランドが教える服と地球の未来
偉業を成し遂げた「すごい人」はみんな、好きなことを全力で楽しみながら突き進んでいます。それが成功の秘訣なのだと自身のトピックスを更新しながら感じています。
👚みんなのクローゼットに眠っていた服たち
"服を売らないアパレルブランド"「energy closet」の代表を務める三和沙友里さんもそんなすごい人の一人。自分が着なくなった服と店舗や会場にある古着を交換できるシステムでブランドを運営しています。この取り組みは「エシカルファッション」とも呼ばれ、世界中で注目されています。洋服を楽しみながら大切に扱うことが、環境を守ることにも繋がっているのです。
今回、毎月第一日曜日に渋谷区を中心に開催されているPOPUPショップ「CLOSETtoCLOSET」にお邪魔しました。こちらは事前予約チケットを購入し、洋服3着を持参することで店内の洋服を3着まで持って帰れるシステムです。つい服を溜め込んでしまう方にもピッタリ。
クローゼットに眠っていたような服が集まっているとは思えないほど、どれもおしゃれでジャンル豊富です。すでにコーディネートされてハンガーにかかっている服もいくつかあり、普段選ばないような物でも気軽にトライできる工夫がされています。シンプルな物でも組み合わせによってこんなにポップで可愛く見えるんだ！という驚きのアイテムもありました。
メンズ、レディースのジェンダー分けをあえてしていないのもポイントだそう。おしゃれの幅を広げるチャンスです。
人気スポーツブランドやセットアップ、スーツなどもあってかなりの充実感があります。小物系や鞄、帽子、イベントの衣装にも使えそうな大胆なアイテムもありワクワクしました。着ている自分をイメージしながら眺めている時間がとても楽しいのですよね。
服が好きな方はもちろん、おしゃれに自信がない方やいつも同じものを買ってしまう方にもオススメです。ユーズドの服ならではの「こなれ感」が味わい深くてカッコいい。値札を気にせずに服を選べるのも良いですし、いわゆる一般的な服屋さんではないのでスタッフの方にも気軽に相談できる雰囲気があります。
ファッションを楽しむことでエコフレンドリーな活動に自然と参加できているというのは、サステナブルとしての理想の形ではないでしょうか。
👜ボロボロになった服も最後まで活躍
基本的にはそのままの形で販売されているそうですが、中には「アップサイクルアイテム」としてお店でリメイクされたアイテムも並んでいました。Tシャツが、可愛いバッグやクッションカバーに大変身していて感動！ どんなにボロボロになった服でも、ワッペンの材料として最後まで活躍します。
服は人々の生活に密着しています。「これを着てあそこへ行ったなー」みたいな、思い出を共有している存在でもあると思います。そういった気持ちを沙友里さんは大切にしています。「energy closet」は、思い入れのある服を手放すことをポジティブに捉えられる場所でもあるのです。
取材した日にも、沙友里さんはダンスチームで使われたTシャツを手にしながら「描かれているマークや文字からインスピレーションを受けてリメイクしています」と語っていました。
それに感化されるように、お客さん自身がリメイクしたアイテムを持ってきてくることもあるそうです。自分が手を加えてアレンジしたものを誰かが着てくれるなんて夢がありますね！ そういったクリエイティブな点も多くの人が惹かれる理由の一つだと思います。
👘ファッションが好きなら「服」の未来も考えたい
そして最大の魅力は、人との繋がりが感じられる点にあると思います。誰かが着ていたものを自分が着て、自分が着ていたものを誰かが着る。時にはどこかの民族衣装が持ち込まれることもあるそうです。世界中にいる人々のことを思う機会を「energy closet」は与えてくれます。
服を作るまでには大量の水や材料が使われていて、また多くの職人の手によって作られているのだそうです。服を大切にすることは、人を大切に、そして地球を大切にすることに繋がるのでしょう。
着ていた人の気持ちも大切にしたいという思い。そして日本国内で大量の服が廃棄されている現実を変えていきたいという沙友里さんの大きな愛によって、「energy closet」は発展を続けています
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