今こそOUTPUTCAMP meets AIの全てを振り返る(後編)
皆さんこんにちは。このトピックス「IKIGAI lab.」は、今年6月19日より始まった「OUTPUT CAMP meets AI」というコミュニティに集ったメンバーが運営しているトピックスです。
本記事は、昨日掲載した「今こそOUTPUTCAMP meets AIの全てを振り返る(前編)」の続きとなります。
まだ前編を読んでいない方は、ぜひそちらを先にご覧ください。
それでは早速、OUTPUT CAMP meets AIシーズン1終了後のコミュニティの動きを振り返っていきましょう。
4. シーズン1の終了とマニュアル企画の始動
8月1日にシーズン1は終了しました。当時は「シーズン」という概念がありませんでしたが、先述の異常な熱量から、シーズン2が決定。9月後半からシーズン2が開催される旨、NewsPicksより告知がありました。
修了式の様子は、こちらの記事の写真から伺えます。
またシーズン2に向けて、シーズン1の参加者にインタビューするという記事にて、取材協力いたしました。
シーズン2の発表がまだされていない中、8月1日の終了が近づいても、コミュニティの熱量はまったく冷めませんでした。
具体的には8月1日の前日には前夜祭、8月2日には後夜祭としてサイドイベントを実施しました。
シーズン2の募集は9月中旬、開始は9月後半と、しばらく期間が空く形になりました。お盆期間にもサイドイベントは開催。週2回はサイドイベントが常に開かれていました。
そして9月が始まろうかというタイミングで、NewsPicksからある依頼をいただきました。
それは、ChatGPTの新機能「Advanced Deta Analysis」を用いて、データ分析を行ったことがない人でもデータ分析ができるようになるための、マニュアルをOUTPUTCAMPの参加者に作成してほしいというものでした。
「Advanced Deta Analysis」はCode Interpreterよりも簡単かつ、高度なデータ分析が行えるようにアップデートされたものです。
問題は納期で、作成完了が2週間後という短い時間でした。
このコミュニティの専門性と熱量であれば、作成自体は可能だと判断しました。協力してくれる方をコミュニティで募ったところ、なんとたったの6時間で30名の方が手を挙げてくれました。
昼の12時に募集して、18時には30名集まったのです。
企画には、サイドイベントの常連メンバーから、初めて交流する方まで、さまざまな方にご参加いただけました。
言い換えると、一度も一緒に仕事をしたことがないメンバーが、背景や能力もまったく分からない状況から、30人でできることを最大限活かしつつ、2週間で最高のマニュアルを作成しないといけないという、激ムズプロジェクトが始まりました。
これは結果として、大成功に終わります。
5.マニュアル作成の裏側秘話
このプロジェクトが大成功に終わった要因は大きく3つあります。
①サイドイベントでの濃い交流をもって、ある程度得意不得意の予測がついた
②生成AIについて、参加者が十二分に活用できるスキルがあった
③今までサイドイベントに出てこなかった、極めて能力の高い方々が複数参加していた
これらの3つが奇跡的に組み合わさり、全員が熱意を持って、この企画を進めていきました。参加者の中には、「文化祭の準備のようで、どこまでやっても楽しいし、どこまでもやってみたい」という雰囲気がありました。
実際にこの期間は土日含めてほぼ毎日打ち合わせや作業が発生し、その進捗管理と連携の強化などに追われました。
面白いことは、この企画への参加は無償であるということです。それにもかかわらず、「最高のものをアウトプットしたい」という意思のもと、全員が全力でこのマニュアル作成に向き合いました。
進行には全て生成AIをフル活用。短い時間で創造的なタスクや認識の整理をするのに役立ちました。
まさに未来のプロジェクト進行を体現していたと思います。
生成AIで対応できるところはAIで行い、人間が介入するべきところに注力する。そういったことにより、スタートはハードだったものの、マニュアル作成は進行していきました。
不測の事態も多々起きましたが、途中から凄腕クリエイターが助っ人として参戦。まるで少年漫画のような展開を繰り広げながら、結果として誰もが満足できる、最高のものが作成できました。
このプロジェクトを通して初めて出会ったのが、本トピックスのモデレーターでもある福島裕介さんです。
福島さんはこれまでのサイドイベントには時間が合わなかったのですが、この企画でたまたま時間が合い、ご協力いただきました。医療現場で生成AIを活用している、凄腕AI人材でした。
他にも愛知県犬山市に生成AIをいち早く導入した田中悠介さんとも、この企画を通して初めて交流しました。
これがきっかけとなり、12月10日には、OUTPUT CAMP meets AIのメンバーが複数登壇する「生成AI EXPO in 犬山」の開催を予定しています。
このように、この企画をきっかけとし、新たな出会いが生まれました。
企画も成功し、スキルも備わり、新たな出会いがある。素晴らしい機会となりました。
ある意味シーズン1の集大成と言えるプロジェクトとなりました。
6. シーズン2と新たな出会い
マニュアル企画が終わり、シーズン2が始まりました。
このころには他にも生成AIコミュニティは多数あり、参加者の中にも別の生成AIコミュニティに所属しているメンバーも多数いました。
そういった別のコミュニティで活躍しているメンバーが入ってくるのではと、新たな出会いにわくわくしました。
そうしてシーズン2のメンバーとして出会ったのが、本トピックスのモデレーターでもある菅川彩美さんです。
菅川さんはシーズン2に参加してすぐに、ChatGPTを活用して参加者に便利なGASを組み、共有していただきました。
ChatGPTとGASの連携はシーズン1では出てこなかったトピックだったため「新しい専門家が入ってきた」とコミュニティの進化を感じました。
シーズン2では、私はプロキャンパーとしてサイドキャンプを運営する側に回りました。ここまでのシーズン1メンバーの専門性を勉強会形式で開催し、菅川さんを含めたシーズン2のメンバーにも登壇いただきました。
シーズン2を経てコミュニティは700人以上にまで拡大しました。一番初めのサイドイベントは10名程度でしたが、多い時は60名を超える規模まで広がっていきました。
また男子禁制の女子会や、初心者限定の勉強会など、これまでになかったサイドキャンプが独自に展開されていきました。
リアルイベントも2回開催しました。初回では、15時から開催したこのイベントは、飲み会を経た後に有志のメンバーで朝の6時半まで続きました。
シーズン2からの参加だから肩身が狭いとか、そういったことは一切関係なく、すぐにコミュニティとして一体化していきました。
このころには私含め、meets AIを土台にAI人材として活躍していく人々が増えました。
初めは生成AIが好きなだけで、ずっと語り合っていましたが、各々がAI人材として、どういうキャリアを展開していけるか?という雰囲気に変わっていきました。
体感としてシーズン2は一瞬で過ぎました。感動できるのは、すでに成熟したコミュニティの様相を呈していても、途中からであっても、リテラシーが低くても、熱意さえあればすぐにコミュニティに溶け込めることです。
シーズン1からそうでしたが、それはたまたま集まったメンバーの相性が良かっただけではなく、シーズン2を経てもそういった温かいコミュニティであると実感できたことは、とても価値があり、奇跡ですらあると思います。
そうしてシーズン2が先日終了しました。
最後のサイドキャンプでは、シーズン1の時にはなかった哀愁が漂っていました。
しかし、このコミュニティは終わりません。「IKIGAI lab.」として生まれ変わりました。新たな交流の場も作る予定です。
この長い記事を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
ここまでのエピソードを踏まえて、「仲間に入ってみたい」という方は遠慮なくコメントください。また、私以降のモデレーターも専門性の高い記事を書いてくれます。
ぜひこのトピックスを追っていただき、同じ志を持つ仲間とAIと共に「生きがい」を見つけていけたらと思います。
長くなりましたが、次回以降の記事もお楽しみに。
サムネイル画像:UnsplashのDino Reichmuthが撮影した写真
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