オススメ！目的別オンライン英語学習法：YouTubeチャンネル編 part 2

前回に引き続き、目的別にオススメ英語学習YouTubeチャンネルを紹介したいと思います。今回は、「文法系」「現地想像系」「試験対策系」「息抜き系」と、私が勝手に題したチャンネルです。前回の内容はこちらをご覧ください。

新年あけましておめでとうございます。このトピックス、子どもの心理系の記事と、ロンドン生活の様子に関する記事、および英語学習系の記事に大別できるようになってきました。何人かの知人から、中年になってから...

文法系：ごく普通の外国人・がっちゃん

大学までの英語学習で一通り英語の文法は頭に入れた気になっていたのですが、留学を決めた後、特に苦戦した（まだしている）のが、句動詞(Phrasal verb)でした。これは、「動詞＋副詞」や「動詞＋（副詞）＋前置詞」で成り立っている、いわば英熟語で、副詞や前置詞のおかげで（皮肉を込めて）、簡単な動詞の理解が格段に難しくなってしまうように感じられていました。例えば、getという簡単な単語でも、そこに、前置詞がつくと一気に意味が複雑になってしまうように思っていました。get upくらいなら、「起きる」という意味で、まあそんなに難しいことはないのですが、aroundがくっつくと、途端に分からなくなる。get aroundで、「あちこち歩き回る」はまあいいとして、なんで「回避する」にもなるんだよ、みたいに怒りを覚えていました。

筆者がChatGPTで作成

そんな時に出会ったのが、この「がっちゃん」というチャンネルでした。句動詞を暗記するのではなく、その単語が持つイメージを把握することで、格段に句動詞の定着率が上がりました。以下の動画では、runの持つコアイメージについて説明してくれています。「がっちゃん」の表現をお借りすると、「英語戦死者」を救ってくれる、あるいは蘇生してくれるチャンネルではないでしょうか。他にも、英文法について本当に分かりやすく解説してくれているので、文法を学び直したい方にオススメのチャンネルです。

現地想像系：華音チャンネル (Kanon)

アメリカの大学を卒業した後、イギリスに在住していた華音さんがイギリスの様子を紹介してくれていたチャンネルです。私は、正式にロンドンに留学する前に、2回ほど学会でロンドンを訪れたことがあったので、何となく雰囲気や土地勘はあったのですが、このチャンネルを通じて、日本にいながら、現地の様子を知ることで、留学へのモチベーションを高めることができました。

筆者がChatGPTで作成

前回ご紹介したカナダからのAK-Englishにも通ずるところがありますが、留学前に現地の様子を把握することは、留学してから、「あ、これYouTubeで観た場所だ」といった感じで、その場所のイメージの「答え合わせ」ができるので、留学後の楽しみが増えるように思います。ちなみに、以下の動画はロンドンの「トラファルガースクウェア」という広場に関係する動画で、そこに初めて訪れた時に「あ、ここ、動画で見た場所だ」となって、興奮しました。留学や駐在前に、その土地を紹介しているYouTubeチャンネルを見つけることをオススメします。

試験対策系：Atsueigo

私にとって、留学最初の難関はIELTSという試験でした。IELTSの詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。

海外留学と「使える英語力」：東京都の「中学校英語スピーキングテスト」を担うブリティッシュ・カウンシルが運営するIELTSという関門

2023年7月、東京都は「中学校英語スピーキングテスト次期事業者」に、ブリティッシュ・カウンシルを選定したと発表しました。2023年度以降の中学1、2年生のテストと、2024年度以降の中学3年生のテス...

newspicks.com

そんなIELTSとの格闘を支えてくれたのがAstueigoでした。Atsuさんは、オーストラリアの大学院を修了された後、公認会計士として活躍されている方です。以下の動画では、Atsuさん自身のIELTS体験がまとめられていて、視聴者に英語で話しかけています。また、このチャンネル内の他の動画を通じて、Atsuさん自身の英語能力の変遷が確認できるところも面白いところです。

私が日本で最初にこの試験を受けた時は、必要な得点が遥か遠くにあり、留学がとんでもなく先にあるように感じていました。ただ、それは誰もが多かれ少なかれ経てきた道なのだと、Atsueigoを見ながら自分を奮い立たせていたことを思い出します。そして、ここでAtsuさんが話されているように、ひたすら単語から覚え直しました。ただ、私の経験上、IELTS対策を一人でするのは限界があり、学校や講座に入る方が近道なように思いますので、そのためのきっかけを与えてくれるチャンネルでもあるように思います。

また、無事にIELTSをクリアした後も、Atsuさんが書かれたDistinction 2000という本を常に持ち歩いて、ほぼ毎日電車での移動時間に読んでいました。この本は、アカデミックライティングやリーディングが必要な方にオススメです。