• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験
ロンドンと子どもの心を紡ぐ日々:心理士留学雑記帳

ロンドンと子どもの心を紡ぐ日々:心理士留学雑記帳

フォロワー323人
21本の記事
ロンドン在住の臨床心理士が、子どもの心や社会で起きている事象、英国での日々を、臨床心理学の知見をもとに書き綴ります。
藤森 旭人のアイコン
藤森 旭人
The Tavistock and Portman NHS Foundation Trust Trainee
フォロワー323人
21本の記事
ロンドン在住の臨床心理士が、子どもの心や社会で起きている事象、英国での日々を、臨床心理学の知見をもとに書き綴ります。
「怖いところにしか成長はない」話:留学に必要なのは「100%勇気」?!
全体に公開
「そうさ100%勇気🎶」 『忍たま乱太郎』の主題歌『勇気100%』(光GENJI, 1993)よろしく、留学に向けてある程度準備をしたら、後は覚悟を決めて勇気を持って飛び立つ、でも、実はこれがけっこう怖い。さらに、その先も勇気がいることばかり。そんな私の留学体験を通じて、新年度になり新社会人になった方や新しいことを始めた方へのエールのような内容です。 「怖いところにしか成長はない」 留学当初、パンデミック前、語学学校に通っていた頃によく思い出していたフレーズに「怖いところにしか成長はない」というものがあります。これは、俳優の山崎育三郎さんが、アナザースカイという番組でご自身の留学体験について語られている際に述べられていた発言です。これは、著名人がかつて滞在していた海外の地を訪れ、当時を振り返るという番組でした。彼は高校生の時に1年間アメリカのミズーリ州に留学していたそうですが、留学当初の3ヶ月間はほとんど学校の友人と交流を持てなかったと言っていました。3ヶ月が過ぎたある日、学校の食堂でパーティが催された際、皆が楽しく過ごしている中、彼は柱の陰からその様子を窺っていたと言います。その中心では学校の人気者が踊っている。彼は、そこに出て踊れば「明日から何か変わるんじゃないか」と思い、意を決しそこに出て踊ったそうです。一瞬、水を打ったように静まり返った後、「IKUコール」が巻き起こり、次の日から劇的に人生が変わった、というエピソードでした。
オススメ!目的別オンライン英語学習法:オンライン英会話編
全体に公開
前回の英語学習オススメYouTubeチャンネルに引き続き、今回は、渡英前から私が利用していたオンライン英会話を紹介しようと思います。渡英する2、3年ほど前から、週1回30分、イギリス人講師と1対1の英会話教室に通っていたのですが、正直、時間が短すぎたので、役に立ったとは言い難いように思います。イギリス英語に対する敷居を下げるのには寄与したように思いますが。その点、オンライン英会話は、対面英会話よりも比較的安価で、かつ毎日自宅で隙間時間に取り組めるのが大きなメリットです。今回取り上げるのは、2社です。 英会話への敷居を下げる系:レアジョブ オンライン英会話で最初に選んだのがレアジョブでした。講師はフィリピン人(現在は日本人講師やアメリカ人講師のレッスンも、割増ですが、受講できるようになっています)で、かなり安価で受講できることと、教材が充実しているのがその理由でした。私が契約したプランは毎日50分、1レッスン25分を2回受講できるものでした。開講時間は朝6:00からで、最後のレッスンも24:30から25分間受けられます。私は、「発音練習」と「実用英会話」「Weekly news article」「Daily news article」という教材に取り組みました。
海外で「国語」を学ぶ子どもたち:故郷を離れて読む『故郷』(魯迅)
全体に公開
海外で生活する、日本にルーツを持つ子どもたちが「国語」を学ぶ手段はいくつかあります。現地の日本人学校に通ったり、家庭教師をつけたり。そのうちの一つに、補習授業校(平日は現地の学校へ通う子どもたちが、週末のみ「国語」を学ぶ学校)に通うという方法があります。現在、私はロンドンのクリニックで子どもの心理療法士になるための研修を受けているのですが、土曜日の午前中は補習授業校(以下、補習校)で国語を教えています。私が所属している補習校で学ぶ子どもたちは、日本人の母親と英国人を含むヨーロッパ人の父親を持っているケースが多く、私は前任者の退職により、ある年の2学期から急遽中学校3年生のクラスを担当することになりました。卒業前の重要な時期に中3を任されるなんて、まるで金八先生の第5シリーズ(1999-2000)じゃないか。問題の多いクラスだったらどうしよう、そんな空想を抱えたまま、私は補習校へと向かったのです。ということで、今回は夏休み明けに、ロンドンの補習校にて中国の100年以上前の物語を日本の中3の教科書を使用して学ぶ、魯迅の『故郷』を題材に、時代や文化、そして日本語について感じたことを書き綴ってみようと思います。魯迅の『故郷』について、読者の皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。なんと1975 年から現在まで、中3の国語の全ての教科書に掲載されているそうです。
映画「スラムダンク」から考える対象喪失と喪の作業:「いちばん過去にこだわってんのはアンタだろ」
全体に公開
日本でのロングランが終わり、映画「THE FIRST SLAM DUNK」が8月末にロンドンでも封切られました。この映画に関する様々な意見や情熱が日本から私の耳にも届いており、一刻も早く鑑賞したい思いに駆られていた私は、早速映画館へと足を運びました。私が小・中学生だったスラムダンクの連載当時、「週刊少年ジャンプ」を毎週待ち侘びていた時に似た感覚を抱きながら。この映画を観る前に、なるべく情報を得ないように努めていたのですが、宮城リョータが主人公になっているという話はすでに知っていました。彼の背景は、原作にはほとんど描かれていなかったと記憶しています。ちなみに、原作の中でインターハイ予選が始まる前の描写で、彼が自宅でシャワーを浴びている一コマがあるのですが、「リョーちんの家のシャワーは、えらい高いところに付いてるなぁ」と思っていた小学生の時の記憶が蘇りました(子どもの頃同じように思ってた人は、ぜひいいねを笑)。でも、本当にそれくらいしか彼の背景情報は持っていませんでした。実際に映画を観ると、父親と兄のソータを亡くすという彼の喪失体験が中心に描かれていることが分かりました。さて、今回の記事はこの映画の感傷に浸りながら、臨床心理学の中でも非常に重要なテーマである喪失体験と、その喪失を受け入れる長期的なプロセスである喪の作業について書いてみようと思います。
遠藤航選手のリバプール移籍と在英日本人:プレミアリーグで見つけた希望と恩恵
全体に公開
2023年8月18日、サッカー日本代表キャプテンの遠藤航選手が、イングランドプレミアリーグのリヴァプールFCに加入しました。なんとその翌日には、途中交代でプレミアデビュー。これで、現在プレミアリーグのクラブに所属している日本人は、遠藤選手とアーセナルの冨安健洋選手、ブライトンの三笘薫選手の3人になりました。これまで、岡崎慎司選手(レスター・シティ)と吉田麻也選手(サウサンプトン)や、冨安選手と南野拓実選手(リバプール)、冨安選手と三笘選手など、2選手が同時期に活躍していたシーズンは何年かありましたが、3選手がコンスタントに試合に出場しそうな雰囲気のあるシーズンは初めてで、日本サッカー新時代の到来が感じられます。私は、90年代に静岡県で小・中・高とサッカーで汗を流し、現在はロンドンのアーセナル在住(本拠地エミレーツスタジアムまで徒歩10分)のサッカーファンですが、もちろんサッカーの専門家ではないので、今回はサッカーを通じて英国やロンドンの雰囲気をお届けできたらと思います。「イギリス留学の付加価値はこんなところにもあるのか」的な感覚で、気楽にお読みいただけたらと思います。日本人選手が複数人活躍している状況の熱気と、遠藤選手の活躍によるさらなる盛り上がりへの期待、およびその恩恵についてお話しできたらと思います。

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか