第15回京都ヒストリカ国際映画祭のラインナップ発表、「ONE PIECE」ワノ国編、片渕須直監督の製作中新作秘話、日本初公開の海外作品やVR短編など

2023年12月15日
全体に公開

第15回京都ヒストリカ国際映画祭のラインナップ発表記者会見が、本日2023年12月15日に、京都文化博物館 3Fフィルムシアターで開催。同映画祭実行委員長の小嶋雄嗣(東映株式会社京都撮影所)のほか、京都府のご当地キャラ「京都府広報監まゆまろ」も出席した。

歴史映画・時代劇をテーマにした世界で唯一の国際映画祭である本映画祭。2024年1月23日(火曜)~1月28日(日曜)の6日間、京都文化博物館(京都市)3Fのフィルムシアターに加え、今回は、6Fの和室等に会場広げて開催される。

今年のテーマは「LOOK」

映画等の映像の雰囲気や佇まいを表す用語である「LOOK」。歴史映画・時代劇をテーマとする国内、海外の作品の中から、「LOOK」に特徴のある作品を、プログラミングディレクターが19本を厳選。また、この中には、VR作品も1本含んでいます。

ヒストリカスペシャルは「ONE PIECE」ワノ国編!

歴史映画の中では、たびたび登場する「海賊」。2023年末に「ワノ国編」が完結したことを記念し、同作品を「漫画」から「アニメ」へと昇華させたクリエイターを迎えて、製作秘話を語ります。

(C)CG CINEMA 写真は『スカーレット』

編集部も楽しみな「ヒストリカワールド」は4本

2020年に『マーティン・エデン』が日本公開された、イタリアのピエトロ・マルチェッロ監督『スカーレット』、第68回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ヘアスタイリスト賞、ヤング・ダヴィッド賞受賞のミケーレ・プラチド監督『カラヴァッジョの影』アルノー・ドゥ・パリエール監督『パーティー・オブ・フールズ』は、世界2度目の上映で、出演がメラニー・ティエリー、マリナ・フォイスほか超豪華な作品、そして、ポーランドのNNW国際映画祭との連携で実現した、ミハウ・クフィェチンスキ監督『FILIP』の4本

LOOKが違う、世界が違う、刺激のレベルが違う挑戦者たち!「ヒストリカ・フォーカス」は8本

上映作品
『用心棒』 監督:黒澤明 日本/1961年/110分
『ツィゴイネルワイゼン』 監督:鈴木清順 日本/1980年/144分
『デッドマン』 監督:ジム・ジャームッシュ アメリカ/1995年/121分
『チャーリーとチョコレート工場』 監督:ティム・バートン アメリカ/2005年/115分
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 監督:デビッド・フィンチャー アメリカ/2008年/167分
『シャーロック・ホームズ』 監督:ガイ・リッチー アメリカ/2009年/128 分
『十三人の刺客』 監督:三池崇史 日本/2010年/141分
『ノースマン 導かれし復讐者』 監督:ロバート・エガース アメリカ/2021年/137分

(C)The Leopard _ 1963 Twentieth Century Fox Film Corporation 写真:『山猫』より

イタリア文化会館-大阪 企画プログラム

ボローニャ復元映画祭連携企画として、上映から60年目を迎える、ルキーノ・ヴィスコンティ監督『山猫』4K復元版を、ヴェネツィア・ビエンナーレ ビエンナーレ・カレッジ・シネマ連携としては、第79回(2022年)ヴェネチア国際映画祭で上映されたモニカ・ドゥーゴ監督『カメのように』と、VR映画の短編作品キアラ・トロイージ監督『MONO』の2本が上映される。

他にも、まだまだあります

松竹下加茂撮影所100年記念上映として、撮影所が消失するも監督の自宅からフィルムが発見されたことで復元され、海外の映画作家からも要望の多い、衣笠貞之助監督『狂った一頁』、人材育成プログラム「京都フィルムメーカーズラボ」過去参加者の凱旋上映として、最新作『車軸』の上映が始まったばかりの松本准平監督『桜色の風が咲く』、本映画祭の時代劇企画ピッチングコンテスト「京都映画企画市」の2022年度の優秀企画、鹿野洋平監督『うつつの光、うつる夜』(パイロット版映像)など

今回から拡張するカンファレンスイベント「ヒストリカお座敷」

クリエイティブ、ビジネス、テックなど、様々なテーマで、また、今回の映画祭で上映された作品に限らず、多方面のクリエイターが集まるトークイベント。会場は、京都文化博物館 6F和室で、畳の部屋でわいわい話す交流イベント

今回は、『この世界の片隅に』の片渕須直監督を迎え、新作(製作中)『つるばみ色のなぎ子たち』の製作過程についてのトークや設定資料の展示会のほか、新人監督のトークや他ジャンルクリエイターのトークなど、現在も新たな企画が準備中とのこと。詳細は、随時、SNSや公式WEBサイトで発表される。

【開催概要】
第15回京都ヒストリカ国際映画祭(KYOTO CMEX 2023公式イベント)
期間:2024年1月23日(火曜)~1月28日(日曜)
会場:京都文化博物館 3F フィルムシアター、6F 和室、1F ろうじ店舗
前売券販売:2024年1月13日(土曜) チケットぴあにて販売開始
※「ヒストリカ・スペシャル」は入場無料、事前申込制

映画祭公式サイト
https://historica-kyoto.com/

映画祭公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/historica_kyoto

   【執筆者:藤井幹也】 
映画情報「Life with movies」 の運営を担当。 年間400本以上の作品を映画館で鑑賞しつつ、国内で開催される映画祭(東京国際映画祭、大阪アジアン映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、フランス映画祭、イタリア映画祭等)へ参加している。作品配給側の視点ではなく、作品鑑賞側・観客側の視点を持ちつつ、客観性と多様性を持つ映画情報を届けるべく、と日々活動中。活動エリアは、京都を中心に、関西地域ですが、映画祭へ参加のため全国各地を飛び回る日々。
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