今日のワイン1本「バタール・モンラッシェ / ルフレーヴ 1999」
ワインと聞けば連想するのは、赤でしょうか、白でしょうか? ワインレッドという言葉や黒ブドウの色の印象からも、「赤」と答える人が多いかもしれません。
でも、白ワインも赤に負けず劣らずの魅力があります。
今回は世界最高峰の白ワインの造り手として名高い「Leflaive ルフレーヴ」をご紹介します。高級レストランであれば、ワインリストに必ず載せておきたいワインです。
ルフレーヴは、世界最上のグラン・クリュ(特級畑)「モンラッシェ」を所有しており、D.R.C.(ロマネ・コンティの生産者)が造るワインよりも高額で取引されます。
その「モンラッシェ」を中心に囲むように、”モンラッシェ”の名のつく特級畑が5つあります。ルフレーヴは、そのうち4つを所有しています。
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この地図で、オレンジ色のグラン・クリュ(Grand Cru、特級)をみてください。今日ご紹介するワインは、「モンラッシェ」(Montrachet)のすぐ斜面下にある「バタール・モンラッシェ」(Batard-Montrachet)の1999年です。
「モンラッシェ」を挟んで、斜面上部にある「シュヴァリエ・モンラッシェ」(Chevalier-Montrachet)がミネラリーでエレガントであれば、「バタール・モンラッシェ」はリッチでボリューム感があるのが特徴です。
1999 Batard-Montrachet / Leflaive
収穫年:1999年
ワイン名:バタール・モンラッシェ
生産者名:ルフレーヴ
生産地:フランス、ブルゴーニュ地方、ピュリニィ・モンラッシェ村
格付け:特級
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:13.5%
グラスに注がれた黄金色に光輝く液体からは、それだけで美味しさが伝わってきました。
洋梨、白百合、アカシアのハチミツ。とにかく重厚な果実を中心に、ワインに一体感があります。そして、強いミネラル感を、ほどよい粘性が和らげてくれます。
鯛のお造りを白醤油で頂きましたが、ワインが素材の旨みをさらに引き出してくれました。
ワイン自体のポテンシャルに加え、1999年という偉大なヴィンテージであることから、まだまだ長期熟成の可能性があります。あと10年は余裕、と考えました。
90年代の白ワインは希少ですが、最近はワイン通の間でも、飲み頃を過ぎているかもと敬遠する方が増えてきました。「失敗したくない」という気持ちはわかるのですが、こういう素晴らしい経験を経ると、それももったいないと思ってしまいます。
今回は、「モンラッシェ」「ルフレーヴ」といったキーワードをご紹介しました。どちらかを耳にしたら、「いい白ワインだな」と期待してください。
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