つながりの教科書:「組織の壁を越える」(前編)

2022年9月15日
全体に公開

今回も日々のつながりを振り返りつつ、そこに潜む「ひとをつなぐ原則」を見出していきますよ。

さて、、たまには「原則」っぽい話を。つながりをテーマにした「教科書」を読み解き、そこから見える「原則」や、「僕ならこうする」「こんな応用の仕方ができそう」をピックアップしていきます。

今回の教科書は『組織の壁を越える。「バウンダリー・スパニング」6つの実践』。僕がコミュニティ会員にもなってる英治出版から2018年12月に発売された本で、当時、組織にイノベーションをもたらす役割として注目されていた「越境人材」をいかに育て活用するか、、といったテーマ。

https://eijipress.ocnk.net/product/604

当時、Sansanを辞めてスタートアップやソーシャルセクターを横断していた私としては「越境なんて当たり前。何をいまさら?」と思っていたのですが。、at Will Workの活動などを通じて、大企業などが「いかに変革するか」に知恵を絞っていたのを見聞きして「そんなもんなのか」と納得していたのを覚えております。

▼どんな本なのか:つながる場作り

書籍には組織にイノベーションをもたらす「越境」を実践するためのノウハウがまとまってます。

今、求められているのは「越境人材」だ。
しかし、組織の壁を越えるには大きな困難が伴う。
ではどうすればよいのだろうか?

社員数1万を超えるPCメーカー、数百人規模の非営利組織など、
多種多様な世界中の事例を包括的に分析し、導き出した方法論。
この6つの実践が組織を変える。

ふむふむ。中でも私が注目したのは「つながる場」作りについて。

「異なる集団が衝突し、交わり、つながる場所には、無限の可能性や素晴らしい成果を引き出す連結点(ネクサス)が形成されやすい」とあります。

また、「集団をつなぐネクサス(連結点)には、喫緊の問題を解決するための方向性、団結力、責任感が築かれる。イノベーションを促すための新たな協業が築かれる。あなたの仕事、事業、コミュニティを変えるチャンスがそこには待っている。」とも。

そう、「交わる場所」を作れば、新しい何かを生み出し、課題を解決するためのヒントが生まれるのである。

ってことで、セクターを越えた人たちが集い、信頼関係を構築し、創発的なやりとりを生み出す場をつくるにはどうすればよいか?の方法論が書かれております。(詳細は書籍を購読ください!)

▼私と「つながる場」

まあ、この場作りは、私の活動で言えば「BtoBIT広報勉強会」「ロックバー」「渋谷のポップアップバー」「ゴールデン街の不定期バーテン」もつながる場であったし、さらには「Public Meets Innovation」「at Will Work」「渋谷をつなげる30人」も同義であった。振り返ると、その原型は「四畳半図書館」だったかもしれない。

四畳半図書館発祥の地

それらの振り返りは今後やるとして、、かように「つながる場」は私にとって必然でありったなぁ。別の見方をすれば、「交わる場所」作りはそう難しいことでもないし、自分に「交わり」が足りないなぁと思ったら作ればよいのであろう。

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ということで今日はここまで。次回もこちらの教科書をもとに、原則に迫りますよ。

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