未来に残るお洋服が増えたらいいのに。
こんにちは!energy closet代表の沙友里です!
先日、リコマース総研からこのようなデータが発表されていました。
リコマースとは製品の適切な長期利用を促進する産業を指し、二次流通プラットフォームやサブスク・シェアエコ、リペア事業者、自社リユースを実践する一次流通のブランド・メーカーなどが参画する、循環型社会の実現と経済成長の両輪を目指す活気ある市場です。
このデータではサマーセールに伴い、アパレルの消費に対する意識を調査し、リコマースと絡めた分析がされていました。
この中で私が気になった言葉はこちら↓
サマーセールを「利用しない/利用する予定がない」理由TOP1は「欲しいアパレルがないから」
「デザインに満足した」「品質に満足した」の回答割合は2割未満
アパレルつくってる皆様、これ悲しくないですか???
私の仕事は”みんなが着ないと言ったお洋服に価値の再定義をして、次のユーザーに大切に引き継ぐこと”
なので私が商品をピックすることはなく、私の元に届いたお洋服ならどんなものでも扱う仕事をしていて日々本当にいろんなお洋服と出会い、向き合う毎日。
energy closet を立ち上げて1万着以上のお洋服と向き合い、再定義し次のユーザーに引き継いてきた私も上記のデータをみて強く思ったことがあります。
「品質に満足できないお洋服がたくさんある」
服好きでこんな仕事をする私も強く思うし、
上記のデータを見ても、消費者のみんなももう感じてしまっていることがわかるかと思います。
アパレルのマーケティングやデザインがビジネス的にも本当に複雑で難しいことは重々承知なのですが、消費者にも伝わってしまうような品質を感じられない商品があまりにも多すぎる。そしてこれはファストファッションブランドに限った話ではないです。
ファッション感やトレンド、好み、体型、、、
お洋服を選ぶ感性は人によって本当に違うので、売れるデザインを作るのは難しいのですが、逆にいろんな感性があるからこそたくさんの顧客に出会えれば良いものは絶対に売れます。そしてファッションの歴史を振り返るとわかりますが、トレンドは絶対に繰り返しています。
私のブランドがやっているCLOSETtoCLOSETでは、預かったほとんどのお洋服がそのままの状態で次の人に引き継がれている現状も私が日々目の前にしていて、誰かが一度でも欲しいと思ったお洋服は、他にも欲しい人が絶対いると思うんです。
なのに、品質が悪くて引き継ぎにくい、アップサイクルしにくいお洋服の多さに、リユースの限界を目指している私でも苦しさを覚えます。
イチ古着好きとしても、私たちが生まれる前のお洋服を古着として楽しめているのがこの上なく幸せなので、今この私たちが生きている時代の可愛いお洋服たちが、次の世代に残れば良いのに。とも強く思います。しかし今お店で売られているお洋服たちが20年後、50年後、100年後に古着として楽しんでもらえている未来がどうしてもまだ想像しにくい。。
もちろん二次流通を扱う私たちが、いいお洋服を引き継ぐ体制を整え続けることもとても大切です。私たちを含めリコマース市場が盛り上がり、
このようなデータを機に、もっともっと未来に残るお洋服が増えたらいいのに、、、(︵ ︵ )★
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここで少し宣伝を・・・!もし私の話をリアルで聞きたいと思っていただけたらこちらもよければどうぞ!
私は”服を売らない”アパレルブランド” energy closet(エナクロ)の創立をし、エシカルファッションを軸にお洋服の循環を表現するブランドとして現在も代表を勤めています。
このトピックスでは、
◎”服を売らない”ことで見えてきたお洋服の可能性
◎「好きなことをして生きる」ことの息苦しさと楽しさ
◎循環を大切にすると見えてくるもの
について、社会の中で感じた違和感から想いを綴ります。
できるだけ等身大な言葉で私が考えたことを書いてみるので、自由に受け取ってみてくださると嬉しいです。
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沙友里
トップ画:Unsplashより掲載
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