コンテンツの扱いは慎重にしたいよね、著作権問題
ちょっと前に問題になりましたトレパク問題ですが、定期的に話題になっている気がします。トレパクとかコピペとか…著作権トラブルはビジネスにおいてもとても身近にある問題でもあります。どんなことに目を光らせるべきなのか、すこし考えてみたいと思います。
オープンな環境なのだから好きに使って良い??
今、検索ってすごく簡単です。Googleで検索すれば簡単に様々な写真や画像が出てきます。さらにGoogle MapやGoogle Earthなどもあって、2D地図だけでなく3D地図もすぐ見ることができます。
Googleは様々なユーザに検索機能や地図機能を提供しています。この提供されるコンテンツってどれくらい自由に使って良いのでしょうか。それはまずサービスの利用規約によります。何でもかんでも自由に使って良いわけではなく一定のルールを守ってね、というものなのです。
「これくらい良いか」が事故のはじまり!
例えば検索結果のコンテンツが写真や画像、映像などの著作物だとすると、それらは著作権で保護されています。これは誰かの作品もそうですし、あなたの作品も同じです。
少し込み入った話になりますが、著作権は大きく分けて著作者人格権と著作権(財産権)の2つの種類があります。著作者人格権は、公表の形、著作者名の表示の仕方を決める権利や、著作者の意に反して改変されない権利などが含まれます。著作権(財産権)のほうは、複製権や譲渡権(原作または複製物を譲渡する権利)などもろもろ含まれます。
例えば、自分たちのサービスに検索結果のコンテンツをちょっと拝借して使ったとします。そのままコピペ、ちょっとアレンジ、なぞってデザイン化、それをちょろっと販売・サービス化などです。
上記の著作権の話からも、この行為がなんとなく著作権的に問題ありそうなのはおわかりいただけたかと思います!
「他の人もやってるじゃん」問題
それでも実務上ぶち当たるのが、デザイナーさんや企画者の方から言われる「他の人(サービス)も使ってるじゃん」です(笑)
実際あった例を(少しアレンジして)とりあげますと…他社の製品写真を使ってサイトをそれらしくリッチに見せたりするケースです。「取り上げてもらった会社も宣伝になるから別に良いじゃない。他の似たサイトでも掲載しているよ?」などと言われたりします。
その素材写真を提供するサイト(メーカーサイト)などの利用規約がNGならまずNGです。その掲載や露出がポジティブかどうかは利用者が決めることじゃないのですよね。そして、もし他のサービスサイトが使っていたからといってそれが「無断なのか」「所定の手続きや契約を経て使っているのか」は外からはわかりません。なので「彼らがやっているから自分たちやってもOK」にもなりません。
そして、その著作物が著作権で保護されていれば著作権法違反になる恐れがあります。これは企業としてもとても大きいダメージになります。
研修ぽくなってしまいました(笑)ただ、ついつい注意が緩みがちになりますので、ぜひ一度思い出して心配事は法務部などに相談してみてくださいー。
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