アフリカの合成生物学

2023年7月16日
全体に公開

合成生物学の領域では、特に米国や中国で大きな投資が行われています。

人口が世界一になったとされるインドでも、ジェネリック医薬品やワクチン生産などの関連産業が強いので、合成生物学は盛んになるものと考えられます。

一方、アフリカでも、合成生物学の推進の気運は高いです。若さ、熱意、農業、環境、自然、気候、太陽の光、生物多様性、感染症、食糧問題、飢餓、貧困、内戦、難民、インフラ、教育、研究環境、投資、リープフロッグ、、、。日本とはかなり違った状況があると感じます。

個人的にもアフリカのバイオ系スタートアップからコンタクトされたことがあります。学術的にもしっかりしていると感じました。

この7月12-14日に、ウガンダのキャンパラで合成生物学についての国際会議が開催されました。

ゲノムプロジェクト-writeなどにも関わるAndrew Hessel氏の基調講演の内容が公開されています。

合成生物学の方向性を理解するために、私がアドバイスしたいのは、コンピューティングの歴史と進化を理解することだ。
Andrew Hessel

SynBio Africa's story from the grassroots, the present, and the future

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2665906922000149

SynBio Africaは、研究者、学生、市民科学者、政策立案者、一般市民が一堂に会し、アフリカ全土に合成生物学の技術、製品、サービスを普及させるための成功の道筋を構築するためのフォーラムです。私たちのビジョンは、合成生物学を通じて、健康で安全かつ持続可能な世界を実現することです。アフリカでは、合成生物学は、i) 持続可能なバイオエコノミーの確立、ii) 革新的な医薬品の開発、iii) 汚染の削減、iv) 飢餓を減らすための作物増産などを通じて、国家の開発課題に大きく貢献する可能性を秘めている。しかし、アフリカにおける合成生物学とその規制政策に関する情報はほとんどない。アフリカ大陸全体では、科学者、政策立案者、研究者などが、統一された政策ガイドラインを策定するための協議会に参加するのみで、まだサイロ化している。そこで、SynBio Africaは、研究、能力開発、イノベーション・ハブ、バイオセーフティとバイオセキュリティ、バイオインフォマティクスとデータサイエンス、ワンヘルスの6つのテーマを持つ、アフリカ初の合成生物学における卓越したセンターの設立を提案している。したがって、SynBio Africaは、ウガンダ、アフリカ、そして世界中の政府機関、非政府組織、官民セクター、教育機関の協力者とともに、これら6つのテーマを実施する。

リープフロッグ現象は、合成生物学でも起こるのでしょうか?

「合成生物学は新たな産業革命の鍵となるか?」担当:山形方人

【Twitter】 https://twitter.com/yamagatm3

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