1粒1000 円ライチの成功要因を分析:緻密なブランディングとマーケティングが生んだ地域イノベーション
高級フルーツの魅力 - 1粒1000円ライチの世界
高級フルーツと聞くと、何が思い浮かびますか?メロン、イチゴ、ブドウなど、多くの種類があります。今回は私たちが2017年にブランド開発した1粒1000円の価格が付けられた「新富ライチ」を紹介したいと思います。
その味は糖度15度以上、サイズは50g以上、とブランドルールを作り、その価格に相応しいパッケージデザインで、消費者の心をつかみ、7年たった今も売れ続けています。
この記事では、その成功の裏にあるブランディングとマーケティングの戦略を紐解いていきます。
カスタマージャーニーマップ:ただ描くだけじゃない、効果的な使い方
カスタマージャーニーマップは、適切に活用されると企業の武器となります。
それは1粒1000円ライチの体験設計の成功が証明しています。しかし、多くの場合、こうしたマップが適切に活用されず、時間と労力を無駄にしてしまうことがよくあります。
成功するカスタマージャーニーマップの特徴は、顧客の期待値を常に上回る体験を提供することにあります。
そのため、体験設計を考える際には、各フェーズで顧客の期待値を上回る経験が設計されているかを検討することが重要です。
具体的には、1粒1000円ライチの場合、以下のような経験設計が行われています。
- 1ー購入前フェーズ:驚き!冷凍の小粒イメージを覆すビジュアルとコピー
- 2ー購入後フェーズ:違いの納得!ゴルフボールより大きい50g超のサイズによる体験設計
- 3ー食べる体験フェーズ:感動!糖度15度以上の食感と糖度で期待値を超える。
ブランディングの論理:新富ライチが描く、信頼と特別感の3原則
次に、ブランディングは1粒1000円のライチにおける重要な要素であり、新富ライチのブランドを信頼できる形で伝えるための3つの原則があります
- ブランドを信頼できる裏付けを伝える:綺麗なピンクは新鮮な証拠
- 比較してわかりやすく価値を伝える:大きい方が味と香りが良い
- ブランド体験時のワクワクを伝える:食べ方で味の印象が違う
これらの要素は、1粒1,000円のライチが貴重で特別な存在であることを強調し、ブランド価値を保つ指標になります。
マーケティング視点:BtoB戦略で地域ブランドを築く秘策
最後に、地域ブランドを作る上で、BtoBマーケティングの重要性を忘れてはなりません。
1粒1000円の新富ライチも、銀座の一等地にあるカフェ「カフェコムサ・コムサステージ銀座」とのコラボにより、その価値がさらに引き上げられました
BtoB向けには、コンテンツ展開方法を理解し、ブランド信頼度を高めることが推奨されます。購買プロセスの57%は営業担当に会う前に終わっていると言われているため、展示会への出展や名刺交換だけでは不十分です
1粒1000円ライチ成功の方程式:ブランディングxマーケティングx改善し続ける起業家精神
1粒1000円のライチが成功を収めたのは、細部まで考え抜かれたカスタマージャーニー、印象的なブランディング、そして効果的なマーケティングによるところが大きいです。
商品の価値を消費者に正確に伝え、期待値を上回る体験を提供し続けることで、顧客はその価値に納得し、購入に至ります。
しかし、これらはあくまで1つの事例であり、同じ戦略が全ての商品やサービスに通用するわけではありません。重要なのは、改善し続けること。こちらの動画をみていただけると生産者の森哲也さんが改善し続けてきたことがわかります
自社の商品やサービスの特性を理解し、それに合ったブランディングとマーケティング戦略を立て、実行することです。成功の鍵はそこにあるのです。ぜひ上記を参考に自社の製品の現状分析に役立てていただけると幸いです。
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