滋賀からメタバースeスポーツで新産業に挑んでいる【メタバースの匠インタビュー】

2024年6月15日
全体に公開

前回の記事では、Fortniteのeスポーツ大会とメタバースを組み合わせた新プロジェクト「Colosseo」をご紹介しました。

今回は前回に引き続き「Colosseo」の大会ディレクターの“えあまくん”自身のeスポーツに関わるようになったきっかけや今後の野望についてお話を伺います。

えあまくん

eスポーツと地域活性化:えあまくんの挑戦

角田:唐突なんですが、えあまくんっていつからeスポーツ関連の活動をしているんですか?

えあま:僕がeスポーツ業界に足を踏み入れたのは、2020年にコロナが始まった後でした。それまでは、地元の滋賀で小規模なお祭りや地域イベントの運営を行っていました。コロナの影響でリアルイベントが一時停止となったことから、何か他に活動できることはないかと模索するようになりました。

角田:あの時期は生活が一変しましたよね。

えあま:はい、みんな大変でしたよね。でもそんなときに出会ったのがeスポーツでした。元々ゲームが好きだったこともあり、見つけたときは絶対これをやってみよう!と強く思いました。

角田:どんなアクションを起こしたのでしょう?

えあま:まずは滋賀県のeスポーツ協会に参加して、コロナ禍でのeスポーツのオンライン大会について学び実績を積みました。

角田:コロナ終息後は?

えあま:eスポーツのオフラインイベントに携わりました。このオフラインイベントは、イオンモールや総合施設など様々な会場で開催されたんですよ。

角田:eスポーツの分野で他に活動していることはありますか?

えあま:eスポーツ協会での僕の活動を見た滋賀県の公立高校から、2022年頃に外部コーチ就任のお誘いを受けました。その学校は、滋賀県立八幡工業高校で、約70名のeスポーツ部員がいます。野球部やサッカー部よりも人気があるんですよ。

角田:eスポーツ部員の数、めっちゃ多いですね・・・!

えあま:はい。ここのeスポーツ部は、STAGE:0や全日本高校eスポーツ選手権で勝ち進むことを目標に活動しています。僕は週に一回学校に通い、Fortniteを中心に指導を行いながら、生徒たちと一緒にゲームを楽しんで教え合う時間もありました。

さらに、eスポーツ協会の活動にも生徒たちを参加させ、様々な人と交流しながらeスポーツの発展や普及促進に貢献しました。

角田:それは社会勉強にもなるし、良い経験ですね。

えあま:それから、高校生FortniteDuoスクリムと呼ばれる大会の主催も経験しました。これは、公立高校および私立高校の約50校が合同で参加するeスポーツ大会です。

角田:そんなに多くの学校が参加しているんですね。eスポーツがなかった高校時代を過ごした僕には想像できない世の中になってますが

どうして、そんなにeスポーツ部が人気なのでしょう?

えあま:僕の予想ですが、この世代の子どもたちは中学生時代にコロナ禍を経験しています。外で友達と自由に遊ぶことができなかった期間が長かったため、自然とゲームが生活に根付いている割合が高いのかもしれません。

eスポーツへの熱意と信念

角田:eスポーツ部の講師として信念みたいなものはありますか?

えあま:当たり前のことかもしれませんが、「eスポーツへの理解を深め、認知度を高めること」が重要と考えてます。

角田:そう思ったきっかけはありますか?

えあま:まだ世間や一部の親御さんの中には、eスポーツを単なるゲーム遊びと考えている人も多いと感じるんです。「eスポーツは、立派なスポーツである!」ことをアピールしたいと思ってます。これをアピールするために、先生とディスカッションを繰り返し行うなかで「eスポーツ競技に参加する以外に何かできることはないか」模索をはじめました。

角田:いつ頃?

えあま:それが1年前です。ちょうどFortniteでUEFNが始まった頃です!

UEFNの登場により、プロだけでなく個人でもクオリティの高いマップが作れるようになりました。当初、僕はUEFNを活用して生徒たちの練習環境としてオリジナルマップを作っていました。たまたま先生がそれを見て「部員たちもオリジナルマップの制作に参加できないか?」と提案してくれたことがきっかけで、もうすぐeスポーツ部にクリエイティブな活動を取り入れることが始まりそうな段階にあります!さらには、自分たちの学校をメタバース空間としてオリジナルマップに再現し、そのマップ内でeスポーツ大会を開催するというアイデアにまで広がっています。


角田:UEFNのおかげで、eスポーツ部の活動の範囲がぐんぐん広がってるんですね。部員たちの熱中している姿が浮かんできます!ちなみに、えあまくんがモンドリアンにジョインしたきっかけは、僕がえあまくんに突然メッセージを送ったことから始まったんでしたっけ?

えあま:そうです。突然のメッセージに一瞬驚きました(笑)。でも、Colosseoの運営にジョインしないかとお誘いをいただき、今ジョインできてることはとてもラッキーです。

eスポーツとメタバース:新たな可能性を求めて

えあま:現在、普通のサラリーマンとして働きながら、講師の仕事も続けています。その合間に、Colosseoのディレクターとしての役割もこなしています。忙しい毎日ですが、ゼロから大会を作り上げることに非常にやりがいを感じています。

角田:えあまくんにメッセージを送って良かったと思ってます(笑)最後に、えあまくん自身の今後の野望を教えてください!

えあま:以前、滋賀県庁を訪れて県議会議員の皆さんにeスポーツを体験していただきました。その時に改めて感じたのは、eスポーツに対する理解がまだまだ不十分であるということです。eスポーツの普及や発展を進めるには、学生や教育機関だけでなく、幅広い支援が必要です。

その中で、eスポーツとメタバースの組み合わせには、新たな可能性が秘められていると感じています。この活動を続けて、参加者に価値ある大会を提供していきたいと考えています。将来的には、甲子園のように広く支持され、誰もが楽しめるeスポーツ大会を実現したいという目標を掲げています。

角田:お話をありがとうございました。今後の活躍に期待しています!

「Colosseo」第二回大会がまもなく開催ですね。こちらの配信も楽しみにしています。

※最新情報はColosseo公式Xアカウントにて順次発表中です。

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