「話が長く、まとまりのない人」への秀逸な受け答え

2024年5月7日
全体に公開

会議やディスカッションの場で「話が長く、まとまりがない人」に対応する際には、発言者に敬意を示しながら、議論を円滑に進めるためのスキルが求められます。今回は、そんな難しいシチュエーションにおいて場の創造性を高める受け答えを紹介します。

発言者に対してアナタがすべきこと

  1. 意見に耳を傾ける: 発言者の意見に注意深く耳を傾け、要点を把握します。必要に応じてメモを取り、話を整理しておきます。
  2. 要約と確認: 発言者の意見を要約して確認することで、誤解を防ぎ、発言者が伝えたいことを明確にします。
  3. 適切な質問を投げかける: 発言者に対して質問を投げかけ、意見を引き出したり整理したりします。質問は発言者の話を深めたり、具体的にしたりするのに役立ちます。
  4. 話の流れを整理する: 会議の進行を考慮し、発言者の意見を適切なタイミングでまとめたり、他の参加者の意見を交えたりします。

シンプルにいうと、「聞く→要約する→確認する→整理する」です。

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では、こんな時どうしますか?

長い話の中で要点がいくつもあったが、あなた(聞き手)がよく理解できなかった...。

発言者の意見をあなたが十分に理解できていない場合、発言者に再度要点を整理してもらうように質問します。

「お話しいただいた内容をもう一度整理して教えていただけますか?」と丁寧に促し、発言者の意見を再確認します。また、他の参加者にも同様の質問を投げかけ、異なる視点からの意見を聞くことで、話の理解を深めます。

と言ってもヘタな聞き方をすると、全く聞いていなかったと思われ、発言者の気分を害する可能性もあります...。

そこで、私が見聞きした中で秀逸だと感じた受け答えをご用意しましたので、参考にしていただければ幸いです。

発言者が気持ちよく要点を整理できるように導く質問5選

  1. 「お話いただいた内容で、特に強調したいポイントはどれですか?」: 発言者が最も重要だと思う要点にフォーカスできるように質問します。
  2. 「お話の中で、特に議論したい点や、議論する上で留意しておきたい点はありますか?」: 発言者の意見の中で特に議論すべきポイントを明確にします。
  3. 「〇〇について詳しくお話しいただきましたが、他に関連する要点がありますか?」: 発言者の意見を確認しつつ、追加の要点を引き出します。
  4. 「さまざまな視点でお話いただきましたが、特に重視したい観点はどれですか?」: 複数の視点や要点を整理してもらうことで、発言者が強調したい部分を明確にします。
  5. 「これまでのお話を一つの結論にまとめると、どのような内容になりますか?」: 発言者が話の結論を再確認することで、要点を明確にします。

以上が私が出会った秀逸な受け答えになります。

これらの受け答えを使い会議を有意義な場にすることができますが、大事な前提があります。それは、発言者に対してまず感謝の気持ちを伝えることです。

「貴重な意見をありがとうございます」と伝えることで、発言者の気持ちを尊重します。その上で、「お話の要点を教えていただけますか?」や「その点についてもう少し詳しくお話しいただけますか?」と質問して、話の要点にフォーカスしましょう。

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