【必見】生成AI導入成功の鍵、プロンプト基礎を徹底解説

2024年4月24日
全体に公開

こちらのトピックス“生成AI最前線「IKIGAI lab.」”は、学び合うことを目的としたオンラインビジネスコミュニティ「OUTPUT CAMP meets AI」のメンバーで運営しています。

新年度を迎え、リスキリングや新しいことへの挑戦として、生成AIへ取り組んだ人も多いのではないでしょうか?

実際に使ってみると凄いことは分かるが使いこなせない。

プロンプトが大事なことは分かるが、書き方がわからない。

今回は、そんな方々のためにプロンプト基礎として押さえておくべきことを記事にまとめました🙆‍♂️

Created by nijijorney

そもそもプロンプトとは?

簡単に言えば、生成AIに入力する指令文です。

この指令文の違いによって、生成AIから得られる回答は大きく異なります。

そのため、意図した回答を得るためには、プロンプトが重要となります。

そんなプロンプトを難しく捉えてしまう方も多いですが、全く難しいものではありません。

プロンプトは、仕事や実生活で必要なコミュニケーションと同じなのです。

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例えば上司に「クライアントに業務紹介して欲しいから、準備よろしくね!」と言われたら、どう感じますか?

「え?日時は?クライアントの具体的な会社名は?業務紹介って具体的に何を紹介するの?」とたくさんの疑問が思い浮かぶと思います。

このコミュニケーションとプロンプトは全く同じです。相手に行動してもらうために、詳細に情報を与えれば与えるほど、狙い通りの動きをしてもらえます。

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プロンプトの向き合い方

プロンプトと聞くと、シュンスケ式やゴールシークプロンプトなど、ハッシュタグ(#)で構造化されたテキストを思い浮かべる人が多いと思います。

プロンプトは、入力する指令文なので、必ずしも構造化されている必要はありません。

細かいテクニックは、こちらの記事をご覧ください。

▼プロンプトテクニック10選についてはこちら

ここでは、構造化=型化したプロンプトに向いている事例と、会話形式で生成AIとやり取りした方がいい事例をまとめました。

個人的には、プロンプトを構造化するか会話形式で進めるかの選択の分かれ道は「思考のプロセスが明確であるか否か」だと思います。

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会話形式でプロンプトを入力する場合、重要になってくるのは好奇心や質問力です。

得られた回答に対して、様々な角度から質問したり、深堀りしたりと「なぜなぜ」を繰り返すことがポイントとなります。

型化のプロンプトを書くメリット

では、型化のプロンプトを書くメリットや狙いは何でしょうか?

私はいつも3つの要素を述べています。

理由①:意図した回答が得られる確率を上げる

曖昧な指示に対しても生成AIは回答をしてくれます。ただし、曖昧な回答が返ってきます。

そこで、型化したプロンプトを書くことで、抜け漏れなく必要な要素を見直せます。

#ゴール#成果物#前提条件

と書かれていたら、この3つを埋めようと試行錯誤するので、結果的に抜け漏れも防げて、意図した回答を狙いやすくなります。

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理由②:汎用性が高い同じ作業の繰り返し

例えばリサーチ業務では、調査する対象は異なったとしても、同じような作業で対象を調べます。

この作業のみを型化プロンプトにして、対象を変数とすることで、ほぼ同じ作業を繰り返し実行することができます。

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理由③:他人に使ってもらう

今はGPTs(自分専用のオリジナルGPT)を作成・共有する方法もありますが、プロンプトを共有することで、他人にも自分が意図した作業を実施してもらうことができます。

変数として入力する箇所を限定的にすることで、人によるバラツキを軽減できます。

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プロンプトの書き方〜基礎編〜

前置きが長くなりましたが、基礎的なプロンプトの書き方を4種類に分けて紹介します。

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Prompt Engineering Guideと検索すると、細かいプロンプト手法が紹介されているので、ご興味ある方はご確認ください。

個人的には、細かな手法は重要ではないと考えているので、押さえて欲しい4種類のプロンプトテクニックを厳選しています。

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① 役割を与える

実施してほしいタスクのプロを役割として提示してください。

「このタスクのプロってなんだろう?」と悩んだ人は、ChatGPTに「◯◯を実現するプロの職業を出力してください」と聞くと教えてくれます。

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大規模モデルの性質上、役割を与えた方が出力のレベル感(プロ、セミプロ、素人など)を制御できます。

役割のありなしを比較しても、定性的にしか評価できないので、おまじないだと思って、プロンプトに組み込むことをオススメします。

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② few shot方式

実施して欲しいタスクに対して、具体的な例文を複数個入力するのがfew shotプロンプトです。

例文をプロンプトに組み込むことで、出力結果を例文の文体や表現に寄せることができます。

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下記の比較は、そこまでよい例ではありませんが、例文を入れることで文章表現が変化したことがわかるかと思います。

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プロンプトのどこかに、「下記の文体や文章表現を参照してください」と書くことで、例文を考慮してくれます。

③ Mark down方式

ハッシュタグ(#)で構造化したプロンプトをMark down方式と呼びます。

Webページで記載されるマークダウン記法をプロンプトに応用したものです。

ここでは、Mark down方式で最も重要な要素である#ゴール/#成果物/#前提条件/#指示について、解説スライドを載せました。

#指示は、タスクを分解するだけですが、躓く人も多いので、具体例を示してあります。

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④-1 深津式

note CXO深津さんが考案した深津式は、Mark down方式とfew shot方式を掛け合わせたものです。

構造がシンプルなことに加えて、出力も安定しているので、初心者にはまず深津式をマスターすることをおすすめしています。

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④-2 シュンスケ式

林駿輔さんが考案したシュンスケ式やゴールシークプロンプトは、もはや伝説です。

シュンスケ式は上級者向けですが、「入力されたアンケート結果から、次のセミナーの講演内容とスライド骨子を出力する」など、複数のタスクを一発で実施することができます。

詳細な説明をこの記事ではしませんが、Mark down方式の究極系がシュンスケ式です。

プロンプトエンジニアリングを極めたい人はマスターすることをおすすめします。

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④-3 パワハラプロンプト

こちらもnote CXOの深津さんが考案して話題になったプロンプトです。

生成AIの出力に対して、60点と評価し100点にするための要素と改善案を生成させます。

まさにパワハラ!人間には絶対やらないでください笑

このプロンプトはどんな出力にも使えるので、とてもおすすめです。

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生成AIを使いこなすポイントは?!

基礎的なプロンプトの書き方を学び、生成AIを使いこなすポイントはプロンプトだと感じましたか?

もちろんプロンプトテクニックは重要ですが、それよりも大事なことがあります。

それは、コミュニケーション能力と行動力です。

この記事を読んで、すぐに行動に移せる人が増えるといいなと思います。

まずはコメントとPick、保存してください笑

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今回は私が企業様向けに講演している内容の抜粋となります。

直接話を聞いてみたい方は、下記公式LINEからご連絡ください。

https://lin.ee/fuRpi6E

オンライン×名古屋で生成AI-EXPOを開催(5月6日)

 IKIGAI lab.の伊藤雅康さんと田中悠介さんが主催として、名古屋で生成AIイベントを開催します。

コンセプトは、AIと一緒に「好き」を伸ばそう。

①イオンモール ナゴヤドーム前 1Fサウスコートにて、子供と一緒に生成AIを体験できるブース

②名城大学にてオンラインまたはリアルで参加できる生成AIセミナー

があるため、オンラインでも参加することができます。

参加費は無料です。

私たちIKIGAI lab.メンバーも登壇いたしますので、ぜひご参加ください。

▼ホームページ&参加申込はこちら

▼PR Timesにて掲載していただきました

今すぐアウトプットしよう!

今回はプロンプト基礎をまとめました。

今すぐに実践できる内容となっていますので、普段から使っているプロンプトを改良したり、思ったような回答が得られなくてモヤモヤしている方は、早速プロンプトを書いてみましょう!

今後も生成AIに関する最新情報や実戦の中で得られたノウハウを記事にしていきますので、生成AI最前線「IKIGAI lab.」をフォローいただけると幸いです。

そして、執筆の励みになるので、ぜひフォロー&コメントをお願いいたします!

note(https://note.com/books_kazuma)でも生成AIについて発信しているので、ぜひご覧ください。

インプレスのThink ITで生成AIの連載スタート!

この度、株式会社インプレスのThink ITでIKIGAI lab.コミュニティメンバーが「Gen AI Times」という生成AIニュースを連載することとなりました。

半歩先の未来をエスコートするというコンセプトのもと、AI・生成 AIに関するニュースや実践から得られたノウハウを提供いたします。

本トピックスメンバーとは異なるIKIGAI lab. コミュニティメンバー8名が記事を執筆いたしますので、私たちとは違った切り口や生成AIの活用方法を味わっていただけたら幸いです。

私、髙橋和馬は監修として携わっています。

応援ありがとうございます!
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