【Dyson協力】新型ロボット掃除機Dyson 360 Vis Navの試用レビュー
<目次>
- はじめに
- 他のロボット掃除機との5つの大きな違い
- スペックと外観デザインの紹介
- 使用して感じた3つのポイント
1.はじめに
4年ぶりにDysonのロボット掃除機がアップデートされ、「Dyson 360 Vis Nav」がリリースされました。
大きな変化としては、O(オー)型からD(ディー)型に変更され、本体の厚みも先代より薄くなり、その他、いくつもの新しい特徴が追加されています。
5月に実施させて頂いたジョン・チャーチルCTOへのインタビュー時も、ロボット掃除機が特にお気に入りだとイチオシしていたのが印象的でした。
今まで複数のメーカーのロボット掃除機を使ってきましたが、今回は、1ヶ月ほど、本製品を利用して感じたことを、UXやDysonの開発哲学も踏まえ解説していきます。
深めに解説していますので、メーカーや事業企画の方にも役立つ内容になると思います。
2.他のロボット掃除機との5つの大きな違い
まず、今回のDysonのロボット掃除機が他のロボット掃除機と大きく違う点を5つほど見ていきましょう。
今まで、AnkerのEufyやiRobotのルンバ、SwitchBotのロボット掃除機を、それぞれ長いこと使ってきましたが、「本体が動く速度の速さ」や「アプリの使い勝手の違い」などはありましたが、どれも似たような使用感でした。
しかし、DysonのVis Navを使ってみると、大きな違いがいくつもありました。
数ある違いから5つ抜粋すると、次の通りです。
1.掃除中のエラーが起きづらく、信頼できる
2.色味やデザインが秀逸
3.本体のLCDタッチパネル液晶で様々な操作ができて便利
4.掃除モードに「強さ」だけでなく、スピードを意識した「クイック」がある
5.掃除した結果の汚れ具合のヒートマップが秀逸
それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.掃除中のエラーが起きづらく、信頼できる
ロボット掃除機を使っていて一番困るのが、任せたはずの掃除が、トラブルにより途中で止まってしまうことです。1ヶ月ほど使っていて、止まることが一度もなかったのですが、2つの観点で信頼できると感じました。
1-1.ケーブルを巻き込みづらい:周囲からゴミを引き寄せる横回転のブラシがないため、ケーブルを絡め取ることがありません。ケーブルの巻き込みでエラーになりストップすることが発生しない点が信頼できます。
1-2.賢いので、遭難しない
ダイニングにはテーブルが1つと椅子が四脚ありますが、他社メーカーのロボット掃除機では、机や椅子の足が障害となって抜け出せなくなり、救助要請がアプリに通知されることが時々あり、これを「遭難」と呼んでいました。
1ヶ月ほど使い込みましたが、Dysonのロボット掃除機はカメラとセンサーで賢く周囲をセンシングしており、抜け出せなくなることは一度もなかったのも印象的でした。遭難の連絡が一度もなかった点も、信頼できるポイントと言えます。
2.色味やデザインが秀逸
ほとんどの製品が白か黒ですが、先進的な色味と造形で、Dysonらしさが現れています。CTOインタビューを通して分かったのですが、Dysonでは「Form Follows Function(形態は機能に従う)」という考え方を大事にしており、機能を積み重ねた先にデザインが自然と出来上がるプロセスを取っています。
他社メーカーとは異なるデザインはこうした哲学の表れとも言えます。
3.本体のLCDタッチパネル液晶で操作ができて便利
本体にLCDタッチパネルの液晶があるのは初めての体験で、ほとんどの動作はこの画面ででき、とても便利でした。
4.掃除モードに強さではなく、スピードを意識した「クイック」がある
どのメーカーも「静音(または省エネ)」「通常」「強」「オート」といった吸引力に関するモードはあるのですが、「クイック」という掃除の速さに関わるモードはあまり見かけません。
この点も掃除のことを深く研究しているDysonらしい点と言えて、来客などで早く掃除をしてほしい時には役立ちます。
「静音」「強」「クイック」「オート」の4つのモードが用意されており、LCDタッチパネルで選択して開始することが可能です。
5.掃除した結果の汚れ具合のヒートマップが秀逸
どの部屋の、どの部分が、どの程度汚れているかを確認できる機能もDysonらしい機能です。
Dysonのフラッグシップのスティックタイプの掃除機では吸引したゴミの大きさ別にカウントをしてくれる機能があります。
空気清浄機を作っているメーカーだけあって、検知・検出するという部分を大切にし、製品に落とし込んでいるという考え方には通じるところがあるように感じます。
これと似た機能がロボット掃除機にも搭載されており、どこに、どれくらいゴミがあったかを定量化してヒートマップを作成してくれます。
Vis Navを返却したあと、別メーカーのロボット掃除機を使ったのですが、どこがどの程度汚れていたのか分からず、綺麗になったのか少し不安な気持ちになりました。
このヒートマップは「掃除した結果、ここが特に汚れていましたよ」と言葉ではなく、視覚的に伝えてくれるという意味で、マシンとユーザーとの重要な繋がりを作っているということに気付かされました。
このように他メーカーのロボット掃除機とは特に5つの違いを感じ、とてもお勧めできる商品でした。
では、簡単にスペックとデザインを見ていきましょう。
3.スペックとデザインの紹介
スペックは次の通りです。
十分な使用時間と障害物を乗り越えることができます。
ゴミを収集するステーションはなく、スティックタイプのDysonと同様、本体のクリアビンに溜まるタイプです。
個人的にはごみ収集ステーションを使うと、どれくらい掃除したかが目に見えなくなるので、本体のクリアビンに溜まる方が好みです。
- スペック
- 大きさ(幅・高さ・奥行き):330 x 97 x 345 mm
- 重さ:4.5kg
- 使用時間:最長65分(障害物のない環境で、静音モード使用時)
- 充電時間:2.5時間
- 対応できる段差の高さ:2.1cmまで乗り越える
- 水拭きやごみ収集ステーション:無し
次にデザインや各種の仕組みを見ていきましょう。
- スティックタイプの掃除機と同等のブラシバーやHEPAフィルターで空気も綺麗します。見えないところの色やデザインも作り込むところにDysonらしさが表れています。
- 表示と操作を兼ね備えたタッチパネルが便利。
- 吸引性能:Dyson Hyperdymium™(ダイソン ハイパーディミアム)モーターが、毎分最大110,000回転し、パワフルな吸引力を生み出す仕組み。
- 360度のビジョンカメラ+26個のセンサーが障害物を計測
・エッジノズル(壁際のゴミも取り逃がさない)
・暗い時に活躍するLEDライト(本体上部のカメラの周囲に8個のLEDを搭載)
・Dysonのスティック掃除機と同じ仕組みのクリアビン
4.使用して感じた3つのポイント
3つのポイントで見ていきましょう。
1.掃除性能
しっかり掃除してくれるロボット掃除機という感想を持ちました。本製品は強モードから静音モードまで、どのモードで掃除をしてもきちんと掃除をしてくれ、掃除の完成度が高かったのが印象的でした。
他社製品では、壁際の掃除漏れが多少気になることがありますが、本製品ではその点が解消されます。
2.操作性
本体のLCDタッチパネルが特に良かったです。Dysonのスマホアプリの場合、スマホロック解除・Dysonアプリ起動・アプリ内で最低3タップ必要で手順が多くなります。
その点、本体のLCDタッチパネルは、掃除モードを選択すれば、すぐに掃除を開始できるので、とても便利に感じました。
また、他社製品では本体にボタンは2つほどしか付いていないことが多く、モードを切り替えて使うにはアプリで操作をする必要がありますが、その点もDysonのLCDタッチパネルは解消しています。
3.メンテナンス性
ブラシバーやHEPAフィルターは水洗いが可能で、Dysonの公式ストアで買うと、30日間の返品保証や2年間の製品保証など、手厚いサポートが付きます。
1年しか製品保証がないケースが多いですが、その点も安心できるポイントです。
1ヶ月ほど試用させて頂き、Dysonらしい妥協のない掃除へのこだわりと、オリジナリティの高いデザイン性、タッチパネルのUIUXの素晴らしさなど、満足度の高い商品で、お勧めできる製品になっています。
直販限定モデルの場合、予備のHEPAフィルターと予備のブラシバーも付くそうなのでロボット掃除機の買い替えや初めての購入を検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。
(※2023年12月1日までブラックフラーデーのセールでお得に購入できるようです!)
https://www.dyson.co.jp/vacuums/robot/dyson-360-vis-nav/dyson-360-vis-nav-vinca-blue-nickel-ex.aspx
更新の通知を受け取りましょう
投稿したコメント