鼻腔内リンパ腫が4年以上寛解...猫のリンパ腫で1年以上生きる子は20%
猫に多いリンパ腫
猫のがんの中で、リンパ腫は多くある疾患です。
リンパ腫は、血液のリンパ球が腫瘍(がん)になってしまったものです。高齢の猫で発生することが多いですが、猫は猫白血病ウイルスに感染している場合は、比較的若齢でも発生します。ウイルスに感染している場合1~3歳で発症し、感染していない場合は8~10歳に多く発症します。
進行すると、肝臓や脾臓・骨髄内へ入り込んでしまい、命にかかわります。無治療の場合の平均余命は1~2ヵ月とされています。
リンパ腫は全身性の病気であり、他のがんに比べて抗がん剤がよく反応し、約60%の症例で効果があると言われていますが、治療を行った場合の平均余命は6~9カ月程度であり、1年を越せる確率は20%程度と報告されています。
4年以上生き延びいるいちごちゃん
そんなリンパ腫にかかった「いちごちゃん」は、寛解して4年以上元気にしています。
まず、獣医界の一般治療は、抗がん剤です。
リンパ腫は、抗がん剤がよく効きますが、再発することもあり、その場合、再度抗がん治療を開始しますが、初回より効きにくなります。
私が行っている治療はヒト医療の和田洋巳先生が代表の「がんと炎症 代謝研究会」の考えを基本に、標準治療(少量の抗がん剤)もしながら食事療法をしながら、体をアリカリ化することです。
今回、紹介するのは雄猫のいちごちゃん。発症当時は8歳でした。
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