2022/3/17

【解説】意外と知らない?ロシア貿易停止を巡る3つの視点

NewsPicks ジャーナリスト
世界中で、ロシアビジネスの「凍結」が広がっている。
日本では、ソニーや任天堂が、ゲーム機やゲームソフトのロシア販売を停止。ユニクロも社会的な圧力を受けて、ロシアでの営業を停止した。
さらには、トヨタ自動車や日産自動車がロシア工場の操業を停止。建設機械を手がけるコマツや日立建機がロシア関連のビジネスを順次止める。
大がかりな輸出規制も始まる。3月18日より、軍事利用の懸念のある機械や高性能半導体などを対象に、日本からロシアへの輸出が禁止される。
近年、こうした「地政学的リスク」が企業経営を揺さぶっている。
例えば、米中対立によるハイテク分野の輸出規制であったり、国軍のクーデターを端としたミャンマー事業の撤退であったり...
そこで今回、ロシアとの貿易ストップが与える日本経済のインパクトはいかほどか。3つのポイントで解説する。
INDEX
  • 数値インパクトは20分の1?
  • 株価上昇の「なぜ」
  • 産業界の「塩コショウ」

数値インパクトは20分の1?

ロシアとの貿易停止の報道を多く目にするようになったが、実際に日本とロシアは何を交易しているのであろうか。
対中国とも比較しながら、分類してみたい。