2020/9/17

【玉塚元一】僕が「柳井正」から学んだこと

冨岡 久美子
NewsPicks 記者
ファーストリテイリングの歴史の中で、たった3年間だけ柳井正が社長から外れた時期がある。2002〜05年、柳井に請われて社長を務めたのが玉塚元一だ。
玉塚は柳井のもとで経営の基礎を学び、その期間が後の経営者としての礎になったという。
ファーストリテイリングを退任してからはコンサルティング業務を行うリヴァンプを創業し、その後はローソンの社長を歴任。
現在はITセキュリティ対策のソリューションを提供するデジタルハーツホールディングスの社長を務め、経営の第一線で活躍し続けている。
玉塚は柳井から何を学んだのか。ユニクロ時代の秘話や経営者・柳井正の横顔、そして課題でもある後継者について語ってもらった。
玉塚元一(たまつか・げんいち)/1962年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後は旭硝子に入社。1998年ファーストリテイリング入社、2002年から2005年まで社長を務める。その後ローソン会長などを経て、2017年6月からデジタルハーツホールディングス社長
柳井さんは「カワイイ」
──玉塚さんが入社した1998年当時、ファーストリテイリングはまだ売り上げ約800億円の中小企業でした。
僕が柳井さんと出会ったのは、旭硝子(現AGC)という会社に勤めている時のことでした。
社費留学させてもらった米国のビジネススクールから帰国して、将来は自分で事業をやりたいな、と考えていた頃です。
でも、具体的な事業もなければお金もない。そこでまずはIBMに入社して、ITの勉強をしながらお金をためるプランを立てていました。
そしたらある男が、IBMに入社することを聞き付けて「ウチの会社がITシステムを刷新するから、プレゼンに来いよ」と誘ってくれた。