時代が求めるイノベーティブなアイデアを生む思考法

2017/2/27
時代の大きな変わり目で企業はイノベーションを求められている。変わらなければ、企業もビジネスパーソンも生き残れない。
従来の延長線上にないイノベーティブなアイデアはどうしたら生まれるのか? 各界で活躍するイノベーターから思考のプロセスと発想法を学ぼう。
石川善樹【前編】発想法は人に聞くもんじゃない。自分で考えろ
予防医学の研究者・石川善樹氏は、「発想法は人に聞くもんじゃない。自分で考えろ」と突き放す。
「型やフレームワークを覚えると、それに影響されて、むしろ発想が狭くなる。害悪でしかない」とこの特集を全否定する。
石川善樹【後編】どうしたら「2~3kgやせたまま」でいられるか?
しぶしぶ説明を始め、ノートに型やフレームワークを書き出す石川氏。
NewsPicksやダイエット産業、予防医学を事例にして解説する。
ライザップ社長、「目的」が思考の出発点。手段は必ず見つかる
フィットネスジム「ライザップ」を運営するRIZAPグループが「結果にコミット」しているのは、ダイエット産業だけでない。
英会話やゴルフ、住宅、介護と幅広い事業に進出し、最近はアパレル企業の買収にも積極的だ。
一見、節操がない展開に見えるが、瀬戸健社長は「目的は一つ」と力説する。常にその目的から逆算して思考しているという。
電通 岸、「とはいえ」を排除して「そもそも」を考える
電通のエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター、岸勇希氏は「イノベーションは、奇をてらったことをやるというより、ゼロからきちんと考え直すことで生まれる」と話す。
岸氏が思考する際に気をつけているのが、「とはいえ」の徹底排除だ。
Pepper元開発リーダー、「制約条件」と「異分野の経験」から創造
ソフトバンク孫正義氏から「人と心を通わせる人型ロボットを普及させる」というミッションを与えられ、「Pepper」の開発リーダーを務めた林要氏。
生みの苦しみの中、ひらめきをもたらしたのは、「制約条件」と「異分野での経験」だった。
組織を燃えさせてイノベーションを起こす「5つのプロセス」
組織の中でいかに周りの人を巻き込み、新しいものを生み出していくか。「5つのプロセス」をビオトープ代表の佐宗邦威氏が教える。
佐宗氏はソニー時代、新規事業創出プログラム「Sony Seed Acceleration」を立ち上げた。
「回転寿司」と「Amazon」の似ているところは何か?
「問い」の千本ノック、異なるものの「似ているところ」を見つける──。こうした思考習慣によって「イノベーション人材」になろう。
東京大学i.schoolとi.labでディレクターを務める横田幸信氏が、日常的に思考力を鍛える方法をアドバイスする。
マッキンゼー流、ロジカル人間がイノベーティブになる三角思考
「ロジカルに物事を考える人は、イノベーティブな発想が苦手」と話す元マッキンゼーのシニアパートナー山梨広一氏。
ロジカル人間はイノベーターになれないのか? 発想を広げ、飛躍するための思考法を山梨氏が考える。
【直撃】大和ハウス会長・樋口武男のイノベーター思考に迫る
特集最終回には、大和ハウス会長・樋口武男氏が登場。「イノベーション戦略」に迫る。
(デザイン:今村 徹、バナー写真:iStock.com/phototechno、撮影:是枝右恭、大隅智洋、遠藤素子、川田雅宏)