2024/1/4

【提言】MBA、コンサル、KPI...の前に、社員を信じよう

NewsPicks ジャーナリスト
古くて新しいテーマ...それが「企業改革」だ。
最近では、不祥事撲滅のための「コンプライアンス」対策に乗り出してみたり、政府の方針に従って「ガバナンス」を強化してみたり...
そんな中、24日上梓される「フリーダム・インク──『自由な組織』成功と失敗の本質」共同著者のアイザーク・ゲッツ氏は、「ボトムアップ」経営がカギを握るとする。
ボトムアップとは、CEO主導のトップダウンの対極にある。現場にいる社員たちが主体的に経営に参画するというもの。
これまで日本企業が大事にしてきたことだ。
書籍では、パナソニック創業者の松下幸之助が提唱した「衆知を集めた全員経営」が重要だと説いているのだ。
「何をいまさら」と思うかもしれない。
しかし、「かつて日本企業が成功した理由が詰まっている。今こそ、それを再発見する時ではないか」と応じる人もいる。
東芝社長CEOの島田太郎氏だ。
東芝といえば、昨年末に非上場化を選択。過去に不正会計があった同社で、組織風土改革は当然必要となる。
しかしながら、「現場で働く社員を信じる」という軸はぶれてはならない。島田氏の信念だ。
今回、ゲッツ氏と島田氏が対談し、それぞれの思いを語ってもらった。
INDEX
  • 大企業改革は「渋谷再開発」
  • いつも社員が一番詳しい
  • 社長趣味で留守がいい
  • ブーメラン入社のすゝめ

大企業改革は「渋谷再開発」