2023/10/23

【今こそ学ぶ】最新電池を5つのポイントで整理してみた

NewsPicks ジャーナリスト
今、再び電池が盛り上がっている。
EV(電気自動車)のキーパーツであり、半導体と並び世界の注目するコアテクノロジー。
今年、日本でも急展開が相次いでいる。
例えば、6月、トヨタ自動車が次世代電池の「全固体電池」を2027年にもEVに搭載すると発表。
今月12日、この全固体電池でトヨタと出光興産の提携を発表。全固体電池の全貌が明らかになりつつある。
日産は、この10月26日から始まるクルマの展示会「ジャパンモビリティショー」で全固体電池の最新技術を発表する予定だ。
global.nissannews.com
いよいよ日本発の「ゲームチェンジャー」で言われる全固体電池の実用化が迫ってきている。
もっとも、全固体などの用語ばかりで全体像が分からない。大体、全固体電池でクルマはどのように進化するのか分からない。
そもそも、「リチウムイオン電池」と「全固体電池」の違いがよく分からない。
こうした問いに向き合うべく、最新の話から入るのではなく、電池の整理から始める。
最大のポイントは、あらゆる電池には「強みと課題がある」。言い換えると、テクノロジーには必ずトレードオフ(二律背反)がある。
結果、必ず何かしらジレンマが存在する。
このコンセプト(概念)さえ踏まえれば、電池の理解が一気に進む。本文では、電池にまつわる「勘どころ」を5つのポイントでお伝えする。
電池理解の5つのポイント
  • ポイント①電池の「ジレンマ」
  • ポイント②全固体は「ここ」が違う
  • ポイント③全固体のアキレス腱
  • ポイント④全固体とEV革命
  • ポイント⑤クルマ屋とガソリン会社
  • 終章:そして究極へ