【徹底解説】株価70%下落。テスラが直面する「六重苦」
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ダイハツ「タント」は約900キロあって、新車価格は最安135万円からスタートします。100グラムに直すと、なんと150円ほどです。スーパーに売っているお肉と同じ値段です。
自動車という産業は参入障壁が高く、膨大な利害関係者を抱え、人の命も預かります。その割には一般的には儲からないということです。多くの投資家は、テスラはこういった世界に身を置く「ただの」自動車会社ではないとみなしてきました。むしろソフトウェアを中心にして、自動車では考えられない利益を叩き出すビッグテックに近い性質の企業とみなされてきた側面があります。
詳しくは記事をご一読いただきたいのですが、投資家の一部では好み方が変わりつつあるようです。今、テスラで何が起きているのか。その苦境を6つのポイントから徹底解説します。
・・・とは言え、2018年の「生産地獄」と言われた時期も含め、イーロン・マスクはテスラを何回も潰しかけて、そのたびに工場に泊まり込むなどしてでも復活させてきました。まさに2023年が正念場だからこそ、どんな舵取りをするのかとても楽しみに注目しています。
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https://newspicks.com/news/8002819/body/1/30/2023のBusinessWeekは「The humbling of Elon Musk」として彼の最近の言動が過去20年作り上げてきた評価を台無しにしつつあると指摘しています。またWall Streetでも「テスラはハイテク株と思っていたけれど、やっぱり自動車株だ」とその割高感を指摘する声もあります。この辺りはいずれわかるにしても、全体の論調でかけているのはディーラー/サービス網の話。AppleもSonyも作っただけでは売れませんし、中西氏の指摘にあるように今後どんな修理が出てくるかも未知。テスラはアメリカのディーラー保護的な規制に対抗して自前のディーラー網を築き上げており、当然修理のノウハウもたまっているはず。個人的には、マスク本人は危うい感じがしますが、(株価は投資家の期待に大きく左右されるので下がるのでしょうが)テスラという企業の優位は当面揺らがない、という逆張りに一票。
ご参考
https://www.bloomberg.com/magazine/businessweek/23_06ビッグテックの株価下落の要因は、一にも二にもマクロ要因です。
これらの株価算出には、5期間以上の業績予想とその将来キャッシュフローを現在価値に割り戻した企業価値算出手法がとられます。
日本では、期間予測をしてディスカウントキャッシュフローを用いることは一般的ではありません。なぜなら、企業側に業績予想させたりと投資家側が事業を前向きに捉えようという考え方が希薄だからです。結果、企業価値の上振れはなかなか出にくいカルチャーにあります。
それはさておき、このディスカウント率は、ようは金利で、基準金利が昨年一気に上がったわけですから、株価の調整はごくごく当たり前です。これに、もちろん、金融引き締めによるマクロ経済の減速も加わります。
特にテスラは、2019年からこの3年間で一気に業績も伸ばし、それ以上に株価を伸ばしました。なぜなら、今の企業価値はほとんど関係なく、将来の価値が物凄いよと市場で考えられたからです。競合環境は厳しさを増していますし、好業績とはいえ、未達ではありますが、その成長ストーリーが壊れたわけではありません。15-20ドルだった株価は、一時400ドルに。実に20倍以上です。それが今は170ドル。3年で10倍になってるのですから、十分な成長ではないでしょうか。