2023/1/16

【新】読者の質問に、編集部とプロが回答する取り組みがスタート

NewsPicks編集長
遅ればせながら、NewsPicksユーザーの皆様、明けましておめでとうございます。CCO(コミュニティ担当執行役員)を務めております、佐藤留美です。
いつもNewsPicksをご愛読くださり、本当にありがとうございます。
この度は、ユーザーの皆様にNewsPicksコミュニティをもっと楽しんでいただけるように、NewsPicksの価値の1つである「コメント欄」を使った新しいご提案があり、この記事を書かせていただきました。
突然ですが、NewsPicksで記事などのコンテンツやコメント欄をお読みいただく中で、「このことを、もっと深く知りたい」と思ったことは、ありませんか?
私はよくあります。
例えば、年始に出たこちらの記事。
日立製作所・新CEOの小島啓二さんが「デジタルの次」に注力する事業について熱く語った内容なのですが、私の目は本論以上に小島さんのプロフィール欄にさりげなく書かれていた
「一時、シリコンバレーのベンチャー企業で働いたことで、経営者として覚醒した」
という一文に釘付けになってしまいました。
研究一筋だった小島さんが経営者として覚醒した経験とは何なんだろう?日立から出向で行かれたのだろうか?日立にはそういうキャリアのコースもあるのか?など、「知りたい」という思いは募るばかりでした。

皆様の【#教えて】を取材代行

さらに、年始にはあるコメント欄が瞼に焼きつきました。
インドの人口、今年は中国を超え世界最多に 急増は一部の国「二極化」鮮明(産経ニュース)という記事についた、プロピッカーで静岡県立大学国際関係学部 准教授の塩崎悠輝さんのコメントです。
急激な人口増が食糧・エネルギー不足を引き起こし、貧困を拡大させるのではなく、貧困や飢餓、紛争のあるところでこそ人口が増える、と。
因果関係が逆ってどういうこと?と、私の中の「もっと知りたい」欲が暴れ出しました。
もしかしたら、読者の皆様もこのように、NewsPicks編集部が作った記事やプロピッカーのコメントを読み、「もっと知りたい」「教えて!」と思ったご経験があるのではないでしょうか。
そこで、我々コミュニティチーム(コメント欄を起点に、ユーザー同士のつながりを高める施策を企画・実行するチームです)は、こんな施策を考えました。
ユーザーの皆様が、コメント欄に「#教えて編集部」「#教えてプロピッカー」などとハッシュタグをつけて、質問を投稿してくださったら、我々がその疑問を解決すべく、代行取材する仕組みを作ったらいいのではないかと──。
そうすれば、読者の皆さまの好奇心が満たされる、あるいはご自身の問いがよりシャープになる、といった体験を提供できるかもしれない、と考えました。
NewsPicks編集部にとっても、「読者の方はこんなことを知りたいのか」と読者視点を知る勉強になりますし、次回作を作る上での参考になります。
実際、私は創刊副編集長としておよそ8年間、編集部で記者・編集者をしておりましたが、記事や動画などのオリジナルコンテンツを作る上で、ユーザーの皆様のコメントというフィードバックにどれほど学ばせてもらったか分かりません。
プロピッカーの方々にとっても、読者からの質問が寄せられることは、読者の関心事や反響を知るフィードバックになると思います。

教え合うコミュニティに

このような思いから、本日より、「#教えて」シリーズという取り組みをスタートしたいと思います。
では、具体的にどのようなステップで展開するのか?
NewsPicks編集部が作ったオリジナル記事・番組に対し、深掘りしてほしい内容や聞きたいことがありましたら、当該記事のコメント欄に「#教えて編集部」と書き、その後、質問内容を書いてください。
例えば、先の日立製作所・小島CEOの記事であれば、
#教えて編集部 

小島さんが経営者として覚醒したというシリコンバレーベンチャーでの経験とは例えばどのような経験ですか?
などとご記入いただけましたら嬉しい限りです。
また、プロピッカーのコメントに対して、さらに追加でここを深く知りたいといった疑問があった場合は、そのコメントが掲載されたコメント欄に「#教えてプロピッカー」と書いたのちに、ご質問をご記入いただければ幸いです。
いただいたご質問は、コミュニティチームがすべて目を通させていただきます。
その中から、
  • 多くの読者が知りたがっているだろうと思われる質問をチョイスさせていただき、
  • コミュニティチームが編集部やプロピッカーを取材。
  • その内容を記事化したコンテンツを掲載させていただく予定です。
(もっとも、問いに対する答えは1つではなく多様であるため、追加取材した記事の内容も1つの意見だということをご認識いただけましたら幸いです)
この「#教えて」の流れが普及してきましたら、ゆくゆくはこんな発展形も考えております。
ユーザーがコメント欄で「#誰か教えて」と質問をコメントしたら、それに対して他のユーザーが回答してくれる──。
そんなユーザー同士、ユーザーと作り手同士が「教え合う」ような共助のコミュニティが作れたら、と思っております。
さらに、コミュニティチームでは読者の皆様の質問に、リアルの場で編集部など「中の人」やプロピッカーが答えるイベントなども計画中です。

セレンディピティを引き寄せる

ところで、私のカバー領域であるキャリア論の1つに、「セレンディピティ(偶然の幸運)」を引き寄せた人が思わぬチャンスをつかむという理論があります。
そして、その原動力は好奇心だと。
一見したところ関係がないように見えるアイデアや人、経験などが交錯することで、道が開かれる、と。
読者の皆様の好奇心から生まれた「問い」が、ユーザーと編集部、ユーザーとプロピッカー、はたまたユーザー同士のつながりをもたらし、何か大きなアイデアが生まれるきっかけになるかもしれません。
我々コミュニティチームは、そんなセレンディティピを作り、育てるお手伝いができればと考えております。
NewsPicksは、読者の皆様のおかげで、今年いよいよ10周年を迎えます。皆様とともに、「教え合うカルチャー」「共に学ぶ文化」を形成し、新しい価値を作っていけたらと考えております。
それでは、ぜひ、皆様の「#教えて」コメントをお待ちしております
本年もNewsPicksをどうぞ、よろしくお願い致します。