2021/11/13

【3分理解】なぜ今、巨大企業が「分社化」に走るのか

「これは解体ではなく、未来への進化であります」
11月12日、東芝の綱川智CEOは主力事業の分社化を発表する会見でこう語った。
2015年の不正会計を機に、これまで幾度となく問題を重ね、窮地に陥った東芝は傷んだ財務を再建するため、医療機器など優良事業を次々と他社に売り払ってきた。
そして、ついに2023年度に、2つの事業を独立企業として分社するという。
これが、なぜ後ろ向きな「解体」ではなく、「進化」と言えるのか。
実はいま、東芝だけではなく、米国でも、東芝のように多数を事業を持つ「総合」企業が、次々に分社化する事例が出ている。「コングロマリット」と呼ばれる総合企業たちは、なぜいま分社化に踏み切っていくのか。
NewsPicksが3分でアップデートする。
INDEX
  • ①スピンオフする2事業
  • ②「分社ラッシュ」の真相
  • ③なぜ「多角化」は負けるのか
  • ④生き残りの条件

①スピンオフする2事業