トヨタ、五輪関連CMを放映せず 社長は開会式出席を見送り
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ここからスポンサーによるボイコットの雪崩現象が始まると私は見ています。
すでに新聞では五輪の特集記事に広告が入りにくくなっていたということは、4月の段階で新聞の広告部門の人たちから聞いていました。
感染が拡大する都市で、五輪を強行することで、国内外に批判が高まっています。障害者いじめを自慢していた男が、パラリンピックの曲を作曲するという信じられない事態に、組織委は何もせず、世論に押される形でその男が辞退というようなドタバタの中、広告をだしてもプラスはひとつもない。
それは自民党・公明党と菅総理にも言えます。なんで、五輪をやることが自分の再選につながるなんて、バカなことを考えたのだろう?
どう考えても逆になる。それを冷静に判断したのがトヨタということになります。
電通は、この五輪の対応で、終わりの始まりが始まったと私は考えています。
注目のコメント
もともと組織委員会会長は僕がトヨタ名誉会長の張富士夫さんにお願いした経緯がありました。ガバナンスとコスト意識のためです。
ところが森喜朗会長体制によりその目論見が崩れてしまったが、それでも豊田章男社長は副会長として組織委員会を支えるつもりで努力した。しかし不透明な森体制とは相容れず、副会長を2年で辞めざるを得なかった。メディアは森喜朗に忖度し、ほとんどその事実を報じなかった。
もともと世界企業のトヨタは真っ先に五輪スポンサーとして手を挙げてくれた会社でした。
組織委にガバナンスがないのはすでにわかっていたことだが、コロナ禍で日本政府にもガバナンスがないと明白になるまさかの展開で、その結果、日本国内にネガティヴな世論が形成され、トヨタとしては本意に反する方向に向かってしまったのだろう。
ただ国内のCMが放映されなくても、世界40億人が視聴する五輪放映ではトヨタのCMは流れているはずでそれほどの実害はないのではないか。五輪にネガティブな方が多くおられる中で、幅広いユーザーを顧客にする会社はこのような決断になりますね。
ほぼ無観客になったので、招待者の枠も使えなくなりました。広告会社のみならず、スポンサー側でも相当な人数を割いて今まで準備してきたはずで、その方々は大変だったと思います。オリンピック訴求の内容は流さないとして、広告枠をどうするか?電通と放送局の決算が出るまでハッキリしたことは言えませんが、仮に全てキャンセルせずに通常クリエイティブで流したとしたら電通や放送局は普通に儲かってしまうでしょう。今の情勢で大規模黒字が出るなら相当批判されそうです。かといって痛みを分かち合うにせよどんなロジックで分かち合うのか?意外に難しい舵取りです。まずは大会中のクリエイティブがどんな訴求内容になるのか?