[1日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は昨年、電気自動車大手・テスラのマスク最高経営責任者(CEO)によるツイッターの利用について、企業弁護士の事前承認を義務付けた取り決めに2度違反したと同社に伝えていた。ウォールストリート・ジャーナル(​WSJ)紙が1日伝えた。

マスクCEOは2018年8月、テスラ非公開化の可能性を巡り「資金を確保した」とツイート。これを受けSECはテスラに関する同CEOの投稿を検査するよう命じていた。

WSJがやり取りの記録を基に伝えたところによると、SECは2019年と20年のテスラ宛て文書の中で、マスクCEOによるテスラのソーラールーフ生産量と同社株価に関するツイートは、同社弁護士の事前承認を得ていなかったと指摘した。

WSJは、SEC高官の署名入り書簡を基に「テスラは裁判所の命令によって求められた義務を放棄した」と報じた。

SECとテスラからは、今のところコメントを得られていない。