2021/4/23

【秘録】ユニコーン投資の「空白地帯」は、ここだ

東南アジアに、時価総額が13兆円を超える圧倒的な「キング」がいる。
ゲーム、イーコマース、電子決済などを展開する「シー(SEA)」だ。シンガポール生まれのテクノロジー企業で、創業から10年ちょっとで東南アジアナンバーワンの地位を築いた。
そのSEAが光り輝くずっと前に、密かに投資をしていた男がいる。それがアジア・パートナーズを率いるニック・ナッシュだ。
彼が見つけた東南アジアの勝ち組の法則とは、どんなものなのか。シリコンバレーとは異なる、その力学はどこにあるのか。
NewsPicks編集部が、インタビューした。

移民の父親の「贈り物」

私の両親は、インドのボンベイで生まれました。
1975年、父はポケットに全財産の400ドル(約4万3000円)を入れてアメリカに渡ったのです。
そこから必死の努力をして、父はニューヨークのゴールドマン・サックスの社員になりました。そこでマイクロソフトの上場を担当した、面白い同僚に出会ったのです。