2020/11/23

【基本解説】日本人が知っておくべき、RCEPの3つのポイント

Japan Southeast Asia Innovation Platform (JSIP) エバンジェリスト
東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が11月15日、参加15カ国の間で基本合意に達し、署名された。2013年に交渉が始まり、当初は2015年までの合意が目指されていたが、協議は難航。5年遅れでようやくまとまった。日中韓に加えて、ASEAN加盟10カ国、豪州、ニュージーランドというアジア大洋州の主要国が一つの経済協定に合意したことになる。
RCEPについては、2018年に妥結した環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPPまたはTPP11)との比較など様々な評論が出ているが、誤解も多い。
東アジア国際政治を専門とする大庭三枝神奈川大学教授の指摘を踏まえながら、RCEP基本合意を理解するための3つのポイントをひも解いていく。