2020/11/25

【IPO本命】世界のキッズを虜にする「Roblox」ってなんだ

NewsPicks NY支局長

米国キッズの「ニューノーマル」

我が家の中には6歳の少年がいる。
学校のリモートラーニングであれ、友達とのプレイデートであれ、Netflixであれ、それまで何に没頭していようとも、彼は夕方5時という時間を忘れることはない。
「Roblox(ロブロックス)」の時間が始まるからだ。
5時を過ぎると、大抵は友達から電話が鳴る。
iPhoneのFaceTimeでビデオ電話をつなげると、「今日は何からする」「Piggyでしょ」と一緒に入りたいゲームを相談しながら、ゲームの世界へと没入していく。そこからは、1時間半ほど叫び声やシャウトが続くのみだ。
これがコロナ後の我が家における「ニューノーマル」だ。
今年3月に学校はもちろんのこと、公園も封鎖され、物理的に友達と遊ぶ手段を失われたこの少年にとって、Robloxはバーチャルで友人とつながり続ける「唯一の拠り所」となったと言って過言ではない。
ちなみに、少年は5歳の時には、人気ゲームMinecraftにハマっていたが、コロナが顕在化したこの半年はほぼ「Roblox一択」で遊び続けている。

54%が12歳以下の驚異

そのRobloxが11月19日、NY証券所での上場に向け、申請種類を提出した。