2024/4/27

【3分解説】円安は158円台に。それでも日銀が「動かない」理由

NewsPicks 副編集長
ドル円相場は、ついに1ドル=158円台に突入しました。この円安はどこまで進行するのでしょうか。
日銀は4月26日、円安の行方を左右する会合を行いました。
前回の3月会合で日銀は、マイナス金利政策をやめ「17年ぶりの利上げ」を決めました。ですが、今回は政策変更は行いませんでした。まとめると、以下のようになります。
また、これからの金融政策運営について、「重要な考え方」も示されました。
4月の日銀会合についてポイントごとにまとめて解説します。
INDEX
  • 1️⃣ 今の円安は「無視」できる
  • 2️⃣ 今の物価上昇は「原油や円安」
  • 3️⃣「早期の追加利上げ」遠のく
  • 4️⃣ 住宅ローンへの影響も「重要」

1️⃣ 今の円安は「無視」できる

今回、植田和男総裁が行った会見では、円安が進んでいることについて、多くの質問が飛びました。
今回の会見で、改めて、日銀の金融政策は「為替レートを直接コントロールするものではない」としつつ、植田総裁は円安についてこう話しました。