2024/4/11

【読書】プロフェッショナルに学ぶ「仕事を面白くする方法」

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「10分読書」。
今回は『一生学べる仕事力大全』(致知出版社)をお届けする。
ぜひ、日常のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4804文字)
(写真: akindo/Gettyimages)
INDEX
  • 「なぜ?」を5回繰り返す
  • 医者と患者が手術にかける思い
  • トンネル掘削はそう簡単ではない

「なぜ?」を5回繰り返す

🚙 張富士夫(トヨタ自動車相談役)
常識を変えたトヨタ生産方式
張富士夫は「トヨタ生産方式」の生みの親、大野耐一の薫陶を受けて現場主義の教えを実践してきた。
トヨタ生産方式とは、トヨタ自動車が自動車の製造を通じて確立した生産管理の理念・方式であり、「ジャスト・イン・タイム」や「自働化」などにより製造工程の無駄を徹底的に排除してきた。
当初は多くの批判にさらされたが、いまでは海外からトヨタ生産方式を学びに来る人が引きも切らない。
トヨタが自動車を生産し始めた頃はフォード方式という大量生産の方式が支配的だった。
品種を絞り、機械で自動化して大量につくることで生産性が上がる。それが当時の常識だった。
張は、トヨタ生産方式をつくり上げた大野耐一のもとに配属になったとき、その“常識”をこき下ろされるとともに、さまざまな種類の車をいかにして効率的につくるかが大事だという考え方を徹底的に叩き込まれた。