2024/3/21

【世界が熱狂】薬で「肥満」を治す時代に知っておきたいこと

NewsPicks 編集部 記者・編集者
太り過ぎを薬で解消する──。そんな製品が次々と登場している。
肥満解消をサポートする大正製薬の「アライ」(一般名オルリスタット)が4月8日に発売される。
お腹が太めな人の内臓脂肪を減らす薬として、ドラッグストアや薬局で販売される。テレビCMを目にして、関心を持つ人も多いだろう。
しかしこの薬、誰でも買えるわけではない。大正製薬は販売に当たり詳しい条件を定めている。また、日常生活に大きな影響をもたらす副作用も報告されていて、この薬を使うには準備と覚悟が求められる。
一方、病気の「肥満症」の治療薬でも、世界的に注目される薬の販売が日本で始まっている。2月22日、デンマークの製薬会社、ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」(一般名セマグルチド)が日本で発売された。
肥満は薬で解消できるのか。どんな副作用があるのか。アライとウゴービはどう違うのか。話題の「やせ薬」の基本を、Q&A形式でみていく。
(副作用についての説明もあるので、食事中の方は食後に読むことをおすすめします)
INDEX
  • Q.アライはどんな薬?
  • A.食事の脂肪分を吸収しないで排出する
  • Q. どれくらい効く?
  • A. 1カ月で約600g脂肪が減る
  • Q. 誰でも買える?
  • A. 太っているだけでは売ってもらえない
  • Q. 副作用で「お尻から油が漏れる」?
  • A. 3割で「アブラの漏れ」
  • Q. 肥満症の薬と何が違うの?
  • A. アライは肥満症への移行を「予防」する位置付け
  • Q. どんな経緯でできた薬?
  • A.20年越しで日本に上陸した

Q.アライはどんな薬?