2024/1/30

【社長に訊く】1兆円成長した日本的企業は何が「違う」のか

NewsPicks ジャーナリスト
「されど天の高きを知る」ならぬ、「されどJTCの強みを知る」。
JTCとはニッポンの伝統的大企業(Japanese Traditional Company)。「イケてない」という負のイメージをまとう。
しかし、トヨタ自動車や任天堂、商社各社など「世界で勝てるJTC」も少なからずある。
そこで注目すべきは今年100周年を迎える直近が一番の成長期という謎のJTC、ダイキン工業。
経営スタンスも面白い。
「日本企業には戦略がない」とやゆされる中、そもそもダイキンは「2流の戦略と1流の実行力」で、世界に勝ってきた。
しかも、30年前は売上高3000億円台の中堅企業。エリートは入社してこないから、日本的な人事で「遅咲き」人材を花開かせてきた。
「自分も遅咲き」と自称する十河政則社長に、世界で勝つ日本的経営の真髄を訊く。
INDEX
  • 2流の戦略よりも1流の実行
  • 不況なくして成長なし
  • 成長なくして人的経営なし
  • 経営戦略は「矛盾」にある
  • 批評家はいらない

2流の戦略よりも1流の実行