新社会人に贈りたい、最強の「お守り言葉」
なぜ今も大事に感じているのですか?
新入社員で悶々と悩んでいる時、メンターの先輩から教えてもらいました。
働いていると、物事が自分の思い通りにいかないことが色々とありますよね。
そんな時は、つい「状況を変えよう!」とがむしゃらになってしまったり「どうしてこんなことが起きるのか?」と自分や周りを責め立てたくなってしまいます。でも「うまくいかない」という現状をまるっと受け入れて、状況が変わるのを静かに待つというのも一つの在り方なんだなと学びました。
今も時々、大変だと感じるような状況に直面したら、この言葉を思い出しながら、状況は変わるべき時には変わると信じて、じたばたしないように心がけています。
この言葉は、私がまだ20代のとき、知の巨人と呼ばれた故・石井米雄先生との個人的な会話の一部です。東南アジア研究ではその名を知らない人はいないほどの重鎮です。
石井先生は外務省のタイ語の専門家としてキャリアを開始し、途中で京都大学東南アジア研究所の開所に合わせて学術界に転じ、上智大学、神田外国語大学などを歴任。日本におけるアジア理解に多大なる功績を残しました。
今、私は外務省を離れ、様々な企業での仕事やプロボノ活動などをしています。目の前のことにとらわれて、長期的な価値を忘れてしまいそうになる時、意識に落ちてくる言葉。まるで、石井先生が天国から「ちょっと待ちなさい。私の言葉を忘れてしまったのですか」と見守って下さっているようです。
これは私が社会人駆け出しのころ、隣の部の部長さんがかけてくれた一言です。
単純作業の続きでふくれっ面をした私が、何かを伝えに行った時のこと。鼻っ柱の強そうな新人がいるなぁぐらいに思ったのかもしれません。でもその言葉を聞いた瞬間、なぜか自分の目線が急に上がるのを感じました。
社会人になると、こんなはずじゃなかったとか、これって意味があるのと思うこともあるでしょう。そんな時は、少し未来の自分像を考えてみると、どこからか魔法のようにエネルギーが湧いてくるもの。あの部長さんは、それに気づかせてくれました。
このマジックワードを、今度は私からみなさんに贈ります。