2023/12/26

富士通「社内転職7500人」で判明、本当のやりがいある仕事

NewsPicks ジャーナリスト
DX、ジョブ型、パーパス経営、人的資本...「キラキラ」ビジネス用語が次々と生まれている。
果たして、これらは本当に日本企業に変革をもたらしたのだろうか。うがった見方をすれば、コンサルや人事系SaaS企業などの「商売ネタ」にすぎないとも。
そんな中、NewsPicksでもおなじみの富士通の時田隆仁社長に直撃。社長就任から4年半での社内変革を総括してもらった。
富士通と言えば、ジョブ型人事を導入し、「社内転職」ともいえるポスティング(社内公募)を中心とした人事制へと大きくかじを切った。
結果、3年間で約2万人もの社員が社内転職に手を挙げ、実際に約7500人が異動した。
日本でおなじみの「配属ガチャ」を止め、「手挙げ」制に切り替えると社員の士気とエンゲージメントが向上するとの報告は多い。
しかし、実際に起きたエンゲージメント向上のからくりは、驚きの「想定外」だった。
INDEX
  • 人材改革なくしてビジネス変革なし
  • サイロの罠を抜け出す
  • 「保守」のプライド
  • なぜ優良子会社を売却するのか

人材改革なくしてビジネス変革なし

──本当に人的資本経営によって企業は競争力を高めるのでしょうか。「ビジネス変革なくして人的資本経営なし」ではないでしょうか。