2023/11/13

【三越伊勢丹】インバウンドで利益2倍の大躍進

冨岡 久美子

NewsPicks 記者

百貨店業界が、コロナ禍の打撃から大幅に回復しつつある。

【過去最悪】観光客減にコロナ。百貨店の「ダブルパンチ決算」

NewsPicks編集部

2020年04月15日

2024年3月期の百貨店の業績は、リアル店舗での消費欲求の高まりや、インバウンド需要の復活により軒並み好調だ。

日本百貨店協会によると、東京地区百貨店売上高は、コロナ前の2018年度と比較して99%まで戻っているという。

特に好調さが際立つ、王者、三越伊勢丹ホールディングスの中間決算のポイントを解説しながら、百貨店の今を解き明かしていく。

INDEX

• ピッカピカの増収増益
• インバウンドの客単価が上昇
• 富裕層にロックオン
• 利益が2倍になった理由
• 業績は上方修正へ

ピッカピカの増収増益

コメント

注目のコメント

• 冨岡 久美子

  NewsPicks 記者

  ・2023年11月13日

  外部環境により絶好調！と思って決算に臨みましたが、近年強化されていたいくつかの施策が芽を出し始め、利益に寄与し始めているという兆しが見える決算でした。
  ただ、百貨店はこれまでも景気に振り回されてきた業態です。コロナの反動もある今年は、より上振れしやすく、来年こそ本番なのだろうと思います。
• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・2023年11月13日

  素晴らしい。ただ、流行り言葉で言うと「深耕」はできているが「探索」は今一つで将来は心配な気がします。大西社長時代に「モノからコトへ」と一旦舵を切って戻したのですが、利益が出てきた今こそ両利きにトライする必要があると感じます。
• 佐藤 元則

  NCB Lab. 代表

  ・2023年11月13日

  円安効果のインバウンド消費が成長を牽引しています。日本人富裕層を土台として、その上に外国人富裕層を積み上げていくというのが成長戦略でしょう。グローバルな顧客管理が大切になってきます。
  
  ただ、中国経済が悪化しているというのは懸念材料。中国依存ではなく、世界中の富裕層を対象にできるかがカギですね。