2023/11/12

【波紋】アメリカの「イスラエル贔屓」が、揺らいでいる

NewsPicks 記者
自衛のために始まった戦争も、行き過ぎれば支持を失う。
10月7日、イスラム組織ハマスがイスラエルに攻撃を仕掛け、1000人以上が惨殺された。世界がイスラエルに同情し、自衛戦争を支持した。
しかし1カ月が経ち、ガザ地区の民間人や100人を超える国連職員が犠牲になるにつれ、イスラエルへの風当たりは日に日に増している。
そんな中、アメリカのバイデン大統領は苦々しい思いでイスラエルを眺めていることだろう。
開戦後1カ月で支持率が急落し、来年の大統領選での敗戦、言い換えれば「トランプ復活」が視野に入ってきたからだ。
遠く離れたイスラエルの戦況に、アメリカが切り裂かれている。その歴史と実情をレポートする。
INDEX
  • 世界が「見飽きた」大量報復
  • ハマスの「狙い通り」に?
  • 作戦に「参加中」のアメリカ軍
  • アメリカ・イスラエルの蜜月史
  • 急速に薄れる「イスラエル偏重」
  • トランプ復活に現実味