2023/8/20

【厳選】気候変動とビジネスが「もっとわかる」記事10選

NewsPicks編集部
酷暑に豪雨、そして山火事…。
この夏は、世界で猛威を振るった自然災害も相まって、気候危機について考えさせられる。
NewsPicks編集部では、人類にとって今世紀最大のテーマとも言える気候変動やグリーン分野について力点をおいて取材を続けてきた。そんな中でも選りすぐりの、今知りたいストーリーをリストアップした。
気候変動とビジネスやテクノロジーをかけ合わせると、何が起きるのか。世界の最前線を感じられる10本となっているはずだ。
INDEX
  • 1.地球を救う「イカれたやつら」
  • 2.「福袋」でフードロスと戦う
  • 3. 55兆円が、グリーンに降り注ぐ
  • 4.これぞ、究極のグリーンエネルギー?
  • 5.シリコンバレーの「心臓部」が変わる
  • 6.もはや温暖化ではなく「地球沸騰」
  • 7.もう「偽善」は許されない
  • 8.イギリスで再エネの「本命」がピンチ
  • 9.今、地熱が復活している
  • 10.気候変動で「ワインの常識」が変わる

1.地球を救う「イカれたやつら」

気候変動やエネルギー。食糧といった人類の超重要問題に、誰も想像しなかったような手法で取り組む人たちがいる。
NewsPicksでは彼らの圧倒的にポジティブなパワーに、計5回の特大ドキュメンタリーで迫った。
北欧・アイスランドの大気中からCO2を取り出すテクノロジーから、アメリカで「イチゴ革命」を起こす日本人の情熱まで、3週間にわたってお届けする。ちなみにナレーションを担当しているのはパンサー​​向井慧さんだ。
まだチェックしていない人は、必見!

2.「福袋」でフードロスと戦う

気候分野の革新的なビジネスやテクノロジーを取り上げるNewsPicksの連載「地球を救う、ヤバいビジネス」。
この回では、食糧分野の大きなテーマとなっているフードロス問題に取り組むToo Good To Go(捨てるには、あまりに惜しい)」(略称TGTG)をクローズアップした。
TGTGは、余った食料品を売りたいレストランや小売店と、格安で買いたいユーザーとをつなぐシンプルなプラットフォームだ。
コア商品は、受け取るまで中身が分からない「福袋」で、これまでに2億個も売り上げたという。食糧は温室効果ガスも大量に排出している分野だけに、インパクトの大きなビジネスだ。
なお、この連載はポッドキャストと連動しているので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

3. 55兆円が、グリーンに降り注ぐ

2022年8月、アメリカで巨大法案が成立したのをご存知だろうか
インフレ抑制法(IRA)と呼ばれる法律で、バイデン政権肝いりで気候変動対策のソリューションへ55兆円を投じるというものだ。
アメリカという大国は、この莫大なマネーで具体的にどのように気候変動に立ち向かおうとしているのか。気候変動のエキスパートが語り尽くす、必読の一本。

4.これぞ、究極のグリーンエネルギー?

ビル・ゲイツやサム・アルトマンといった名だたる投資家が今、目をつけているのが「核融合」だ。
核融合はクリーンなエネルギーを大量につくれるため究極の脱炭素ソリューションとして国内外で注目され、日本からも有望なスタートアップが誕生している。商用化へのカウントダウンがいよいよ始まった。
グリーンを理解したければ絶対に知っておくべき核融合とマネーについて、5つのQ&Aで解き明かす。

5.シリコンバレーの「心臓部」が変わる

シリコンバレーの心臓部、スタンフォード大学が2022年、実に70年ぶりに新しい学部を設置した。
サステナビリティ・スクールと呼ばれ、教授は「スタンフォード大学の未来はサステナビリティにある」とまで言い切る。
そして大変革を遂げるスタンフォードの周辺には凄まじい勢いで有望な気候スタートアップが登場している。その最前線を「NewsPicks地球支局」の後藤記者、岡記者が追う。

6.もはや温暖化ではなく「地球沸騰」

NewsPicksニューヨーク支局の森川潤記者が毎週1回お届けしている連載「Weekly Dose of Wisdom〜今週の深い一言」。世界のビジネスやテックを学びつつ、ついでに英単語も一つ覚えられるという連載だ。
この回で取り上げているのは、2023年の夏の異常な暑さだ。国連のグテーレス事務総長はこの暑さを「Global warming(地球温暖化)」ではなく「Global boiling(地球沸騰)」と呼んでいる。
世界はこの暑さをどう捉えているのか、サクッと学んでみよう。

7.もう「偽善」は許されない

企業が環境に配慮し、気候変動対策をしているかのようにごまかす「グリーンウォッシュ」。
かねて問題視されてきたが、特にファッション業界では規制の厳格化が進んでいる。「上辺だけ」のサステナビリティにNOが突きつけられているのだ。
強烈な逆風を受けるファストファッションの現状や、日本企業がこれからどう対応すべきかなど、グリーンウォッシュ規制の専門家が完全解説する。

8.イギリスで再エネの「本命」がピンチ

再生可能エネルギーの主軸として国内外で期待されているのが洋上風力発電だ。
イギリスでは約400万世帯に電力を供給する洋上風力発電所のプロジェクトが進んでいたが、ここに来て雲行きが怪しくなっている。
脱炭素電源への需要が高まる中、なぜ一大計画は行き詰まったのか。詳細なレポートをお届けする。

9.今、地熱が復活している

エネルギーの議論になると、真っ先に取り上げられるのは原発や太陽光といった再エネ、そして火力だ。
そんな中、日本企業も関わる(地味だけど)実効性のあるテクノロジーこそ、地熱発電だ。
日本では規制やコストといった壁にぶつかってきた地熱発電だが、実は欧米では今、にわかに復活を遂げているのだ。その「地熱ルネッサンス」の最前線を描く。

10.気候変動で「ワインの常識」が変わる

気候変動は、農作物にも大きな影響を及ぼしている。その代表例がワイン用のぶどうだ。
イタリアやフランス、米カリフォルニア州といった欧米の名産地が生産に苦しむようになった一方、これまでワインづくりと縁が薄かったエリアの評価が急上昇しているのだ。
この変化は、日本にもチャンスをもたらすという側面もある。気候変動とワインの「新常識」を、完全図解で紐解く。