2023/7/27

【S&P500入り】あの元副社長が孫正義を超えていた

NewsPicks マクロ経済・マーケット
7年前の6月、ソフトバンクグループの大物副社長が、突如として退任したのを覚えているだろうか。
ニケシュ・アローラ氏だ。
在任2年足らずで合計300億円を超える高額報酬を受け取ったことなどが話題となった。
その2年後。
アローラ氏は、パロアルトネットワークスという米国のサイバーセキュリティ企業のCEOに就いた。
そのパロアルトが今、破竹の勢いで成長している。今年、ついに古巣のソフトバンクGの時価総額を抜いた。
かつての上司、孫正義超えを果たしたのだ。
さらに今年6月20日には、米国の主要株価指数S&P500に採用される快挙を成し遂げ、名実ともに米国を代表する会社になった。
16年6月21日のソフトバンクG退任発表から、ちょうど丸7年が経った日だった。
この特集ではこれまで、循環的な景気変動を見てきたが、米国はソフトウエア分野などで構造的な成長力を持つ国でもある。
今回は、パロアルトをケーススタディに、米国の本来の強みである構造的な成長に焦点を当てる。
ソフトバンクGの孫正義社長とニケシュ・アローラ副社長(肩書は撮影日の2015年当時、AFP=時事)
INDEX
  • 業界で唯一 S&P500入り
  • 5年で17社買収
  • 米IT企業の典型的成功物語
  • AIで大淘汰
  • スーパースター企業の誕生